Claude Codeのデスクトップアプリで複数の作業を並行して進めるには、サイドバーの「+ New session」をクリックするか、macOSならCmd+N、WindowsならCtrl+Nで新しいセッションを作ります。2つのセッションを同時に見たいときは、macOSならCmd、WindowsならCtrlを押したままサイドバーのセッションをクリックすると、2つ目のペインに開きます。編集するファイルを互いに混ぜたくないGitリポジトリでは、ブランチ名の横にあるworktreeオプションを選ぶと、そのセッション専用の独立したコピーが作られます(公式のデスクトップアプリのページ)。
この記事は、デスクトップアプリの画面操作に絞って、並行セッションの作り方・切り替え方・2画面表示・worktreeによる分離・片付けまでを順に説明します。ターミナルでclaude --worktreeを使う手順はClaude Codeのworktree使い方の記事、VS Codeの中で使う方法はClaude CodeのVS Code拡張機能の記事で扱っているため、ここでは触れません。
確認日は2026年10月16日です。操作名や設定名は公式ドキュメントの英語表記のまま書いています。アプリの更新で名称や挙動が変わることがあるため、作業の前に本文中の公式リンクで最新の表記を見直してください。公式のページで確認できなかった事項(対応するプランや日本語表示の有無など)は、この記事では書いていません。「仮の例」と書いた部分は、読み方を示すために編集部が置いた例です。
並行セッションの基本操作|新規作成と切り替え
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Claude Codeデスクトップの並行セッションとは、サイドバーの「+ New session」やCmd+N(WindowsはCtrl+N)で作った、それぞれ独立した会話とその変更の単位で、公式は各セッションが自分の文脈と変更を持つと説明しています。
公式のページは、Manage sessionsの冒頭で「各セッションは、自分の文脈と変更を持つ独立した会話」という趣旨を述べ、複数のセッションを並行して動かせるとしています(公式のデスクトップアプリのページ)。まずは、並行作業に使う操作を一覧にします。
| やりたいこと | macOS | Windows | 公式の表記 |
|---|---|---|---|
| 新しいセッションを作る | Cmd+N | Ctrl+N | サイドバーの「+ New session」でも同じ |
| 別のセッションへ切り替える | Ctrl+Tab / Ctrl+Shift+Tab | Ctrl+Tab / Ctrl+Shift+Tab | サイドバーのセッションを順に巡る |
| 2つ目のペインに開く | Cmdを押しながらクリック | Ctrlを押しながらクリック | サイドバーのセッションをクリックする |
| フォーカス中のペインを閉じる | Cmd+\ | Ctrl+\ | 1セッションの表示に戻る |
| 作業コピーを分ける | ブランチ名の横のworktreeオプション | Gitリポジトリのとき | |
切り替えのキーは、公式のキーボードショートカット表に「Next or previous session」としてCtrl+Tab / Ctrl+Shift+Tabが載っています。同じ表には、Cmd+Shift+] / Cmd+Shift+[も同じ「Next or previous session」として載っています。表のCmd+Wは「Close session」です。この記事では、Cmd+Wとアーカイブの関係までは公式で確認できていないため、同じ操作とは書きません(公式のデスクトップアプリのページ)。
セッションが増えてきたときは、サイドバー上部のコントロールで、状態・プロジェクト・環境によるフィルターと、プロジェクトごとのグループ表示ができると公式は説明しています(公式のデスクトップアプリのページ)。
新しいセッションを作る前に決める4つの項目
新しいセッションを作るときに、最初のメッセージを送る前に決めるのは、環境(Environment)、プロジェクトフォルダ、モデル、権限モードの4つで、公式の手順ではこれを設定してからタスクを入力してEnterで開始します。
公式のStart a sessionの節は、最初のメッセージを送る前にプロンプト欄で4つを設定するとしています。Environmentは「Claudeを動かす場所」、Project folderは「Claudeが作業するフォルダまたはリポジトリ」、Modelは送信ボタンの横のドロップダウンから選ぶモデル、Permission modeはモードセレクターで選ぶ「Claudeにどこまで任せるか」です。その後、タスクを入力してEnterを押すと開始します(公式のデスクトップアプリのページ)。
並行作業では、セッションごとに作業内容が違うことが多いため、モデルと権限モードも作業に合わせて選べます。モデルの切り替え方そのものはClaude Codeのモデル切替の記事、権限の考え方はClaude Codeの権限設定の記事にまとめています。
2画面表示のしかた|Cmd/Ctrlを押しながらクリック
Claude Codeデスクトップの2画面表示とは、macOSならCmd、WindowsならCtrlを押したままサイドバーのセッションをクリックして、2つ目のペインに別のセッションを並べて開く表示です。
公式の手順は次のとおりです(公式のデスクトップアプリのページ)。
- 1つ目のセッションを開いたままにします。
- macOSならCmd、WindowsならCtrlを押したまま、サイドバーで2つ目のセッションをクリックします。
- 2つ目のセッションが、開いているペインの隣の2つ目のペインに開きます。
- 2画面表示の間にサイドバーの別のセッションをクリックすると、フォーカスのあるペインのほうが入れ替わります。
- 1画面に戻すときは、macOSならCmd+\、WindowsならCtrl+\で、フォーカス中のペインを閉じます。
手順4は見落としやすい点です。2画面のまま通常のクリックをすると、新しいペインが増えるのではなく、いまフォーカスのあるペインの中身が入れ替わります。残したいセッションがあるペインではなく、入れ替えたいほうのペインをクリックしてフォーカスを移してから、サイドバーを選んでください。
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worktreeオプションで作業コピーを分ける(Git必須)
worktreeオプションとは、Gitリポジトリのセッションでブランチ名の横から選ぶ設定で、そのセッションにプロジェクトの独立したコピーを与え、並行する他のセッションの編集と混ざらないようにするためのものです。
公式のページは、Gitリポジトリでは、ブランチ名の横のworktreeオプションを選ぶと、そのセッション専用の独立したコピーがGit worktreeで作られると説明しています(公式のデスクトップアプリのページ)。Claude Code全体のworktreeのページでも、デスクトップアプリではセッションを始めるときにworktreeオプションを選ぶと専用のworktreeが与えられると案内されています(公式のworktreeのページ)。
Gitが必要な点は、公式が明記しています。公式のページには、セッションの分離にはGitが必要だとあり、多くのMacにはGitが入っていて、ターミナルでgit --versionを実行してバージョン番号が表示されればインストール済みだと書かれています(公式のデスクトップアプリのページ)。公式はこのオプションをGitリポジトリ向けのものとして説明しています。
worktreeを選ばないセッションについて、公式は「独立したコピーが作られない」とまでは書いていませんが、worktreeオプションを「セッション専用の独立したコピーを与えるもの」と説明しています。編集部の整理としては、同じプロジェクトで複数のセッションに別々のファイル編集をさせたいときに、このオプションを使うかどうかを決める、という捉え方になります。
worktreeを使う場面と使わない場面
worktreeを使う場面は、同じリポジトリで複数のセッションがそれぞれ別のファイルやブランチを編集する場合で、読むだけの調査や1つのセッションだけで進める作業では、分離のための準備は要りません。
次の表は、公式の説明をもとに編集部が整理した判断の目安です。公式が「この場面ではこちら」と指定しているわけではありません。
| 場面 | 編集部の目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 同じリポジトリで機能追加とバグ修正を同時に進める | それぞれworktreeを選ぶ | セッションごとに独立したコピーを持てる(公式の説明) |
| コードを読んで内容を質問するだけ | worktreeは不要なことが多い | ファイルを変更しないため、分けても得るものが少ない |
| Gitを使っていないフォルダ | 対象外と考えておく | 公式はGitリポジトリ向けの機能として説明している |
| 1つの作業を順番に進める | 通常のセッション1つで足りる | 並行する相手がいないため |
仮の例|バグ修正と機能追加を2画面で並行する
並行作業の流れは、セッションを2つ作ってそれぞれworktreeを選び、2画面表示で見比べながら進める、というもので、ここでは「仮の例」として具体的な手順を示します。
仮の例として、Gitで管理している「web-shop」というプロジェクトで、ログイン画面のバグ修正と、商品一覧の絞り込み機能の追加を同時に進めるとします。この例は読み方を示すための編集部の想定で、実在のプロジェクトでも公式が示した事例でもありません。
- macOSならCmd+N、WindowsならCtrl+Nで新しいセッションを作り、プロジェクトフォルダにweb-shopを選びます。ブランチ名の横のworktreeオプションを選び、「ログイン画面のバグを直す」と入力してEnterで開始します。
- もう一度、新しいセッションを作り、同じプロジェクトフォルダを選びます。こちらもworktreeオプションを選び、「商品一覧に絞り込み機能を追加する」と入力して開始します。
- サイドバーで、macOSならCmd、WindowsならCtrlを押しながら一方のセッションをクリックし、2つのセッションを並べます。
- 片方の作業が終わったら、フォーカスのあるペインでCmd+\またはCtrl+\を押して閉じ、1画面に戻します。
- プルリクエストがマージされたら、後述のアーカイブで片付けます。
この例では、2つの作業が別々のworktreeで進むため、片方の変更途中のファイルがもう片方の作業に混ざる心配を減らせます。ただし、完全に衝突しなくなるわけではありません。両方のセッションが同じファイルを触る内容だった場合は、あとでブランチを統合するときに、通常のGitの競合解消が必要です。これはGitの一般的な性質で、アプリ固有の仕様ではありません。
worktree付きセッションで知っておきたい読み込みの違い
デスクトップアプリで始めたworktreeセッションでは、settings・hooks・skills・agents・commands・.mcp.jsonのサーバーはメインのチェックアウトのルートから読み込まれ、CLAUDE.mdと.claude/rules/はworktreeから読み込まれます。
公式のworktreeのページによると、デスクトップアプリで始めたworktreeセッションでは、Claude Codeは、settings、hooks、skills、agents、commands、.mcp.jsonのサーバーといったプロジェクト設定を、worktreeではなくメインのチェックアウトのルートから読み込みます。hookのコマンドはそのルートで実行され、環境変数CLAUDE_PROJECT_DIRもそこを指します。一方、CLAUDE.mdファイルと.claude/rules/は、引き続きworktreeから読み込まれます(公式のworktreeのページ)。
また、worktreeは新しいチェックアウトなので、依存関係のインストールなど開発環境の準備はworktreeの中でやり直す必要があります。公式は、Claudeにインストールを頼むか、worktreeのディレクトリで自分でセットアップを実行する方法を挙げています。.envのようなGit管理外のファイルはメインのリポジトリにあってもworktreeには存在しないため、プロジェクトのルートに.worktreeincludeファイルを置くと、worktreeを作るときに自動でコピーされます。公式は、この仕組みがデスクトップアプリの並行セッションにも当てはまると書いています(公式のworktreeのページ)。
CLAUDE.mdの書き方や読み込みの順番はClaude CodeのCLAUDE.md書き方の記事で扱っています。
worktreeの保存先とブランチ接頭辞の設定
worktreeの保存先は、公式の既定では「プロジェクトルート/.claude/worktrees/」で、ローカルセッションならSettings > Claude Codeの「Worktree location」で変更でき、「Branch prefix」でworktreeのブランチ名に接頭辞を付けられます。
公式のページによると、worktreeは既定で<project-root>/.claude/worktrees/に保存されます。保存先は、ローカルセッションではSettings > Claude Codeの「Worktree location」で、SSHセッションではSSH接続の「Worktree folder」で、別のディレクトリに変えられます。さらに、Settings > Claude Codeの「Branch prefix」を設定すると、デスクトップアプリがworktreeのブランチ名すべての先頭にその接頭辞を付けます。Claudeが作ったブランチをまとめて見分けたいときに便利だと公式は説明しています(公式のデスクトップアプリのページ)。
worktreeの置き場所がプロジェクトの中になるため、Gitの管理対象に混ざらないようにする工夫が要ります。Claude Code全体のworktreeのページには、メインのチェックアウトで未追跡ファイルとして表示されないよう、.claude/worktrees/を.gitignoreに加えるTipが載っています(公式のworktreeのページ)。
片付け|アーカイブとPRマージ後の自動アーカイブ
セッションの片付けは、サイドバーでセッションにカーソルを合わせてアーカイブのアイコンをクリックする方法が基本で、これがworktreeを削除する操作にもなり、設定でPRのマージ後に自動でアーカイブさせることもできます。
公式のページは、作業が終わったworktreeを削除するには、サイドバーのセッションにカーソルを合わせてアーカイブのアイコンをクリックする、と案内しています。PRがマージまたはクローズされたときにセッションが自分でアーカイブされるようにするには、Settings > Claude Codeで「Auto-archive after PR merge or close」をオンにします。自動アーカイブの対象は、実行が終わったローカルセッションだけです(公式のデスクトップアプリのページ)。
| 片付けの方法 | 操作 | 対象と条件 |
|---|---|---|
| 手動でアーカイブ | サイドバーでセッションにカーソルを合わせ、アーカイブのアイコンをクリック | worktreeを削除する操作でもある |
| PRのマージ・クローズ後に自動アーカイブ | Settings > Claude Codeの「Auto-archive after PR merge or close」をオン | 実行が終わったローカルセッションだけ |
| Claudeにアーカイブを頼む | マージ済みPRのセッションの整理を依頼 | Autoモードとバイパスモード以外では承認カードが出る |
3つ目の方法について、公式はClaudeがサイドバーのアーカイブのアイコンと同じ方法でセッションをアーカイブできると説明しています。アーカイブの前には承認カードが出ますが、AutoモードとBypass permissionsモードでは、承認カードなしでアーカイブされることがあります。確認してから進めたいときは、モードをManualに切り替えてください(公式のデスクトップアプリのページ)。
公式のページは、アーカイブしたときにworktree内の未コミットの変更やブランチがどうなるかまでは書いていません。そのため、この記事でも断定しません。まだ必要な変更が残っているセッションは、アーカイブの前にコミットやプッシュで残すと、迷いにくくなります。
ほかの並行手段との違い
Claude Codeで作業を並行させる方法は、デスクトップアプリの複数セッション、ターミナルの--worktree、1つのセッション内で作業を分けるサブエージェントの3つがあり、分ける単位と操作する場所が違います。
公式のworktreeのページは、worktreeがファイル編集を分離するのに対し、サブエージェントは1つのセッションの中で作業を分けるものだと説明しています(公式のworktreeのページ)。次の表は、その説明をもとに、記事の範囲で使い分けを整理したものです。
| 方法 | 操作する場所 | 分ける単位 | くわしい記事 |
|---|---|---|---|
| デスクトップの複数セッション | デスクトップアプリのサイドバーと画面 | セッション(worktreeを選べばコピーも分かれる) | この記事 |
ターミナルの--worktree |
ターミナル | 名前をつけたworktree | worktree使い方の記事 |
| サブエージェント | 1つのセッションの中 | 役割ごとのエージェント | サブエージェント使い方の記事 |
中断したセッションを呼び戻す方法は、Claude Codeのセッション管理の記事にまとめています。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 新しいセッションを作るショートカットは何ですか。
- macOSではCmd+N、WindowsではCtrl+Nです。サイドバーの「+ New session」をクリックしても同じです(公式のデスクトップアプリのページ)。
- Q2. 2つのセッションを同時に表示するにはどうしますか。
- macOSならCmd、WindowsならCtrlを押しながらサイドバーのセッションをクリックします。選んだセッションが、開いているセッションの隣の2つ目のペインに開きます。1画面に戻すときは、Cmd+\またはCtrl+\でフォーカス中のペインを閉じます(公式のデスクトップアプリのページ)。
- Q3. worktreeオプションを使うのにGitは必要ですか。
- 必要です。公式は、セッションの分離にはGitが必要だと書いており、
git --versionでバージョン番号が表示されればインストール済みだと案内しています(公式のデスクトップアプリのページ)。 - Q4. worktreeはどこに保存されますか。
- 既定では
<project-root>/.claude/worktrees/です。ローカルセッションではSettings > Claude Codeの「Worktree location」で場所を変えられます(公式のデスクトップアプリのページ)。 - Q5. PRがマージされたセッションを自動で片付けられますか。
- Settings > Claude Codeで「Auto-archive after PR merge or close」をオンにすると、PRがマージまたはクローズされたときにセッションが自分でアーカイブされます。対象は、実行が終わったローカルセッションだけです(公式のデスクトップアプリのページ)。
- Q6. 新しいworktreeで.envなどのファイルが見つかりません。
- worktreeは新しいチェックアウトなので、Git管理外の.envはコピーされません。プロジェクトのルートに.worktreeincludeファイルを置くと、worktreeを作るときに自動でコピーされます。デスクトップアプリの並行セッションにも当てはまると公式は書いています(公式のworktreeのページ)。
- Q7. 対応するプランや日本語表示の有無は分かりますか。
- この記事で確認した公式の2ページの該当部分では、対応プランや日本語表示については確認できませんでした。利用中のアプリの設定画面と公式のページで、ご自身の環境をご確認ください。
並行セッションの進め方のまとめ
最初に、Cmd+NまたはCtrl+Nで必要な数のセッションを作ります。同じリポジトリで別々の編集をさせるなら、Gitを確認したうえで、それぞれにworktreeオプションを選びます。見比べたいときは、Cmd(WindowsはCtrl)を押しながらクリックして2画面にし、終わったらCmd+\かCtrl+\で戻します。worktreeの中では依存関係の準備をやり直し、.envのようなファイルは.worktreeincludeで渡します。作業が終わったセッションはアーカイブで片付け、PRのマージ後に自動で片付けたい場合は、Settings > Claude Codeの「Auto-archive after PR merge or close」をオンにします。
AIの活用をSNS運用にも広げたい方へ。
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