Claude CodeのVS Code拡張機能とは、Claude Codeをエディタの中のグラフィカルなパネルとして使えるようにする拡張機能です。結論から言うと、VS Codeを普段使っている人は、拡張機能をインストールしてSparkアイコンからパネルを開き、サインインすれば使い始められます。コードの選択範囲を渡す、変更を差分で確認する、過去の会話を履歴から再開するといった操作が、ターミナルを開かずにエディタの画面だけで済みます。公式ドキュメントはこの機能をUse Claude Code in VS Codeというページで説明しており、VS Codeでの利用はこの拡張機能が推奨の方法だと書かれています。
この記事では、同じ公式ページの記述だけを根拠に、前提条件とインストール、パネルの開き方、最初のプロンプトと変更の確認、権限モード、選択範囲の共有、プロンプトボックスの機能、会話の再開、CLIとの違い、設定とショートカット、うまく動かないときの確認先、安全面の注意を順に整理します。内容は2026年10月7日に確認した英語版の公式ページに基づきます。Claude Code自体の入門はClaude Codeの基本的な使い方で先に押さえておくと、ここで出てくる用語がつながりやすくなります。
仮の例として、あなたがVS Codeで小さなWebアプリのフォルダを開いているとします。Sparkアイコンを押してパネルを開き、日付を整形する関数を選択して「この関数が想定している入力を説明して」と送る流れを、記事の最後まで一つの具体例として使います。この例の関数名やファイル名は説明用のもので、実在のプロジェクトとは関係ありません。
Claude CodeのVS Code拡張機能とは|エディタの中で使うグラフィカルなパネル
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Claude CodeのVS Code拡張機能とは、Claude CodeをVS Codeのエディタに統合し、プロンプトの入力、差分の確認、会話履歴の参照を画面上で行えるようにするAnthropic公式の拡張機能です。
公式ページの冒頭では、この拡張機能はClaude Code用のネイティブなグラフィカルインターフェースをIDEの中に組み込むもので、VS CodeでClaude Codeを使うなら推奨の方法だと説明されています。できることとして、承認する前にClaudeの計画を確認して編集する、編集を自動で受け入れる、選択範囲を行番号つきで@メンションする、会話履歴を開く、複数の会話を別々のタブやウィンドウで開く、という項目が挙げられています(公式: Use Claude Code in VS Code)。
ターミナルでclaudeと入力して使うCLIと、この拡張機能は、同じClaude Codeを別の入り口から使うものです。設定ファイルの~/.claude/settings.jsonは拡張機能とCLIで共有され、会話履歴も共有されます。この共有の範囲は後の節で詳しく見ます。
どちらを使うかで迷うときの目安を、公式の記述から整理すると次のようになります。差分を見ながら一つずつ承認したい、選択したコードを渡して質問したい、といった使い方はパネルが向いています。一方で、CLIにしかない機能を使いたいときは、VS Codeの統合ターミナルでclaudeを実行する、と公式ページに書かれています。
前提条件とインストール手順|VS Code 1.94.0以上とアカウント
VS Code拡張機能の前提条件とは、VS Code 1.94.0以降と、有料のClaudeサブスクリプションまたはClaude Consoleアカウントのどちらかを用意することです。
公式ページは、インストール前に必要なものとして2つを挙げています。1つ目はVS Code 1.94.0以降です。2つ目はAnthropicのアカウントで、Pro、Max、Team、Enterpriseのいずれかの有料Claudeサブスクリプション、またはClaude Consoleアカウントのどちらでも使え、APIキーは不要と書かれています。初めて拡張機能を開いたときに、このアカウントでサインインします。Amazon BedrockやGoogle Cloudなどのサードパーティ経由でClaudeを使う場合は、別の手順が用意されています(公式: Use Claude Code in VS Code)。
インストールの方法は2通りあります。公式ページには、VS Code用のインストールリンク(vscode:extension/anthropic.claude-code)が載っています。もう1つは、VS CodeでCmd+Shift+X(Mac)またはCtrl+Shift+X(Windows/Linux)を押してExtensionsビューを開き、「Claude Code」で検索してInstallを押す方法です。公式のトラブルシューティングの節では、うまくいかないときにVS Code Marketplaceの掲載ページから直接インストールする方法も案内されています。
拡張機能のバージョン番号について、公式ページには注意書きがあります。拡張機能のバージョン番号は、同梱しているClaude Codeのバージョンと同じ、という扱いです。たとえばClaude Code v2.1.286以降が必要な機能は、拡張機能もv2.1.286以降が必要で、Extensionsビューでバージョンを確認できます。機能ごとに「Requires Claude Code v2.1.xxx or later」と書かれているものが多いので、使えない機能があるときは、まず拡張機能のバージョンを疑います。
インストール後に拡張機能が見当たらないときは、VS Codeを再起動するか、コマンドパレットで「Developer: Reload Window」を実行する、と公式の注記にあります。また、拡張機能の中にはCLIのコピーが同梱されていますが、これはチャットパネル用のものです。統合ターミナルでclaudeを実行したいなら、別にスタンドアロンのCLIのインストールが必要だと書かれています。
パネルの開き方とサインイン|Sparkアイコンから始める
Claude Codeのパネルとは、VS Code上でClaudeとの会話を行う画面のことで、エディタツールバーのSparkアイコンやコマンドパレットなど複数の入口から開けます。
公式ページによると、VS Code全体でSparkアイコンがClaude Codeを表します。いちばん手軽なのは、エディタツールバー(エディタの右上)のSparkアイコンを押す方法です。このアイコンは、ファイルを開いているときだけ表示されます。ほかの開き方として、次の3つが挙げられています。(公式: Use Claude Code in VS Code)
- アクティビティバー:左側のSparkアイコンでセッション一覧を開きます。セッションを押すと設定した場所で開き、新しい会話も始められます。このアイコンは常に表示されます
- コマンドパレット:
Cmd+Shift+PまたはCtrl+Shift+Pを押し、「Claude Code」と入力して「Open in New Tab」などを選びます - ステータスバー:右下の✻ Claude Codeを押します。ファイルを開いていなくても使えます
初めてパネルを開くとサインイン画面が出ます。Sign inを押し、ブラウザで認可を完了します。あとで「Not logged in · Please run /login」と表示された場合は、拡張機能がサインイン画面を自動で開き直します。それでも出ないときは、コマンドパレットの「Developer: Reload Window」で再読み込みする、と公式ページに書かれています(公式: Use Claude Code in VS Code)。
環境変数に関する注意もあります。シェルにANTHROPIC_API_KEYを設定しているのにサインインを求められる場合、VS Codeがシェルの環境を引き継いでいない可能性があります。ターミナルからcode .でVS Codeを起動して環境変数を引き継ぐか、Claudeアカウントでサインインする、という対処が公式ページに示されています。
サインイン後にはLearn Claude Codeというチェックリストが表示され、各項目のShow meを押して順に試せます。不要ならXで閉じられ、あとで再表示したいときはVS Code設定のExtensions → Claude CodeでHide Onboardingのチェックを外します。コマンドパレットから「Claude Code: Open Walkthrough」を実行すると、基本操作の案内も見られます。
最初のプロンプトと変更の確認|差分を見て受け入れる
変更の確認とは、Claudeがファイルを編集しようとしたときに、元の内容と提案された内容を並べた差分ビューで、受け入れるか拒否するかを選ぶ操作です。
プロンプトを送るときのコツとして、公式ページは次の点を挙げています。Claudeは、あなたが選択しているテキストを自動で見ています。さらにOption+K(Mac)またはAlt+K(Windows/Linux)を押すと、@file.ts#5-10のような@メンション形式の参照がプロンプトに挿入されます。コードの説明、デバッグ、変更のどれを頼む場合でも、この流れは同じです。(公式: Use Claude Code in VS Code)
先ほどの仮の例で、実際の流れを追ってみます。日付を整形する関数が書かれた10行目から24行目を選択し、Option+Kで参照を挿入して、次のように送ります。
- エディタで関数の10行目から24行目を選択する
Option+Kを押すと、プロンプトに@src/utils/date.ts#10-24のような参照が入る(ファイル名は仮の例)- 「この関数が想定している入力の形式と、空文字を渡したときの動きを説明して」と続けて送る
- 説明だけで済ませるか、「空文字のときは例外にして」と変更まで頼むかを、結果を見て決める
変更を頼んだ場合に何が見えるかは、プロンプトボックスの下に表示されている権限モードで変わります。公式ページの説明は次のとおりです。AutoまたはEdit automaticallyのモードでは、Claudeはワークスペース内のほとんどのファイルを確認なしで編集します。Manualモードでは、Claudeがファイルを編集しようとすると、元の内容と提案された変更を左右に並べた比較が表示され、許可を求められます。受け入れる、拒否する、代わりにしてほしいことを伝える、のいずれかを選べます。差分ビューで提案内容を直接編集してから受け入れた場合は、Claudeに「あなたが修正した」ことが伝わり、元の提案どおりのファイルだと思い込まないようになっている、とも書かれています(公式: Use Claude Code in VS Code)。
変更を1か所ずつ確認したいときは、差分の各変更の下にあるAccept this changeとReject this changeのボタンを使います。拒否すると提案内容の中でその変更が元に戻り、受け入れるとレビュー済みの印になります。ファイル全体を受け入れる、拒否する操作でもレビューは終わります。変更が100か所を超える差分では、1か所ずつのボタンが出ずファイル全体で確認することになります。1か所ずつのレビューはClaude Code v2.1.275以降が必要です。同じ操作はエディタの右クリックメニューや、コマンドパレットの「Claude Code: Accept Change at Cursor」「Claude Code: Reject Change at Cursor」からも実行できます。
権限モードの切り替え|Auto・Manual・Plan・Edit automatically
権限モードとは、Claudeがファイルを編集したりコマンドを実行したりする前に、どこまであなたの承認を求めるかを決める設定で、プロンプトボックスの下のモード表示から切り替えられます。
公式ページは、プロンプトボックスの機能として権限モードの切り替えを最初に挙げています。モード表示を押すと切り替えられ、一覧には次の4つが載っています。(公式: Use Claude Code in VS Code)
| モード | 公式ページの説明 | 向く場面(記事の整理) |
|---|---|---|
| Auto | 承認を求める代わりに、分類器が大半の操作を確認する | 承認の回数を減らして進めたいが、確認の仕組みは残したいとき |
| Manual | ファイル編集とほとんどのシェルコマンドの前に許可を求める | 差分を見ながら一つずつ判断したいとき、慣れていないコードベースを触るとき |
| Plan | やることを説明し、変更の前に承認を待つ | 大きめの変更を始める前に、方針だけ先に確認したいとき |
| Edit automatically | 確認なしで編集する | 編集内容を後でまとめて確認する前提で、作業を止めたくないとき |
表の左2列は公式ページの記述に沿った整理で、右の列はこの記事の側での使い分けの目安です。Autoがビルトインの開始モードになる条件はClaude Codeのバージョンやプランで異なるため、詳しくは公式の権限モードのページで確認してください。拡張機能が開始時のモードをどう決めるかは、設定のinitialPermissionModeにも関係します。
Planモードでは、VS Codeが計画をMarkdownのドキュメントとして自動で開き、そこにインラインコメントを書いて、Claudeが作業を始める前にフィードバックを渡せます。プロンプトボックスで/planと入力してもPlanモードに切り替わり、すでにPlanモードのときは現在の計画が表示されます。/plan fix the auth bugのようにタスクを添えると、Planモードに入ってそのタスクの計画を始めます。/plan openは、Planモード中に計画ファイルをエディタで開きます。/planはClaude Code v2.1.280以降が必要です(公式: Use Claude Code in VS Code)。
仮の例の続きです。日付関数の修正をいきなり任せず、まず/planで計画だけ出してもらい、開いたMarkdownに「テストファイルも更新対象に含めて」とコメントを書いてから作業を始めてもらう、という使い方ができます。モードごとの考え方や、許可ルールそのものの書き方は、権限設定(permissions)の使い方とプランモードの使い方で別に整理しています。
選択範囲とファイルの共有|@メンションでコンテキストを渡す
@メンションとは、プロンプトに@とファイル名やフォルダ名を書いて、その内容をClaudeに読ませる方法で、エディタの選択範囲を行番号つきで渡すこともできます。
公式ページによると、@に続けてファイル名やフォルダ名を入力すると、Claudeがその内容を読み、質問への回答や変更に使えます。あいまい検索に対応しているため、名前の一部を入れるだけで候補が出ます。フォルダを指す場合は、末尾にスラッシュをつけます。公式の例はExplain the logic in @authとWhat's in @src/components/です。
エディタでテキストを選択すると、Claudeは選択したコードを自動で見ます。プロンプトボックスの下には、選択している行数が表示されます。Option+KまたはAlt+Kを押すと、ファイルパスと行番号つきの@メンション(例: @app.ts#5-10)が挿入されます。選択の表示にあるXを押すと、その選択はClaudeに渡りません。別のテキストを選ぶと表示は戻ります。Claudeは、何も選択していなくても、エディタで開いているファイルを見ており、そのファイル名がプロンプトボックスに表示されます。選択したテキストだけを渡したい場合は、attachOpenFile設定をオフにします。この設定はClaude Code v2.1.271以降が必要です(公式: Use Claude Code in VS Code)。
見落としやすいのが、選択テキストが渡らないファイルがあることです。ワークスペース内のファイルがfiles.excludeまたはsearch.excludeに一致する場合、Claudeが受け取るのは最大でファイルのパスだけで、選択したテキストは渡りません。gitで無視されるファイルも、VS Codeのsearch.useIgnoreFilesと拡張機能のrespectGitIgnoreの両方がオン(既定)のとき、同じ扱いになります。ただしこの絞り込みはチャットパネルだけが対象で、統合ターミナルでCLIを動かしているときは、ファイルに関係なく選択テキストが送られます。そのため、特定のファイルの内容を渡したくない場合は、Readの拒否ルールを追加します。
画像やファイルを添付する方法も書かれています。画像はクリップボードからプロンプトボックスに貼り付けます。ファイルはShiftを押しながらプロンプトボックスにドラッグします。添付を外すには、その添付のXを押します。ターミナルの出力を渡したいときは、@terminal:nameの形式で、ターミナルのタイトルを指定します。これで、コマンドの出力やエラーメッセージ、ログをコピーせずに見せられます。大きなPDFは、ページや範囲を指定して読ませることもできますが、これにはClaudeを動かしているマシンにpoppler-utilsが必要です。
プロンプトボックスの機能|コマンドメニュー・モデル切替・コンテキスト表示
プロンプトボックスとは、Claudeへの指示を入力する欄のことで、権限モードの切替、モデルの選択、/で開くコマンドメニュー、コンテキスト使用量の表示などが集まっています。
公式ページは、プロンプトボックスの機能をいくつも並べています。ここでは日常の作業で使う頻度が高いものに絞って、記事の側で用途別に整理します。バージョン条件のある機能は、公式ページに書かれた条件を添えます。
- モデルの切替:コマンドメニューのSwitch model…、またはプロンプトボックス下のモデル名から、会話の途中でモデルを変えられます。
/modelだけを入力しても同じ選択画面が開きます(v2.1.284以降)。モデルが対応していれば、選択画面にEffortの行も出ます - コマンドメニュー:
/を押すか入力すると開きます。ファイルの添付、モデルの切替、拡張思考のオン・オフなどが並びます。Customizeの節には、MCPサーバー、コマンド、出力スタイル、フック、メモリ、指示、権限、プラグインなどの項目があります - コンテキストの表示:Claudeのコンテキストウィンドウをどれだけ使っているかが表示されます。必要に応じて自動で圧縮されるほか、
/compactで手動実行もできます - 使用量の確認:
/usageでアカウントと使用量のダイアログが開きます。claude.aiのプランでは、現在のセッションや週の上限に対する使用量のバーが出ます - 複数行の入力:
Shift+Enterで、送信せずに改行できます - 横道の質問:
/btwに続けて質問を書くと、会話に追加せずに質問でき、答えは横のパネルに開きます(v2.1.227以降) - 応答のコピー:応答の上にマウスを置いてCopy responseを押すか、
/copyで最新の応答をコピーできます(v2.1.277以降)
以上は公式: Use Claude Code in VS Codeの記述をもとにしています。コマンドメニューのCustomizeの節は、拡張機能のなかで設定を触るための入口です。たとえばHooksを選ぶと、そのセッションで読み込まれているフックがイベント別に並び、ユーザー、プロジェクト、ローカルの設定ファイルに保存したフックを追加、編集、削除できます(v2.1.269以降)。Permissionsでは許可ルールがAllow、Ask、Denyに分けて表示されます。フックの仕組みそのものはフックの使い方、コンテキストの扱いは/compactの使い方、使用量の見方は使用量とコストの確認方法で解説しています。
仮の例では、会話が長くなってきたと感じたときに、コンテキストの表示を見て、区切りの良いところで/compactを実行する、という使い方になります。表示が見えているぶん、CLIより状況を把握しやすいのがパネルの利点です。
拡張機能のコマンドメニューには、プラグインやMCPの管理画面もあります。/pluginsでManage pluginsが開き、インストール済みのプラグインを切り替えたり、利用可能なプラグインを検索してInstallしたりできます。インストール時は、ユーザー、プロジェクト、ローカルのスコープを選びます。/mcpではMCPサーバーの追加、削除、有効化、再接続、OAuth認証の管理ができます。詳しい使い方はプラグインの使い方とMCPサーバーを追加する方法にまとめています。
Claude Codeの設定や運用を学ぶ流れで、AIとSNSの活用をまとめた特典も用意しています。
会話の再開と整理|セッション履歴・グループ・クラウドセッション
セッション履歴とは、過去のClaude Codeの会話を一覧から検索して再開できる機能で、パネル上部のSession historyボタンから開きます。
公式ページによると、パネル上部のSession historyボタンから会話履歴を開き、キーワードで検索したり、時間順に探したりできます。会話を選ぶと、メッセージ履歴ごと再開されます。すでに同じウィンドウの別タブで開いている会話なら、そのタブに切り替わります。新しいセッションには、最初のメッセージをもとにAIがタイトルをつけます。セッションの上にマウスを置くと、名前の変更とアーカイブの操作が出ます(公式: Use Claude Code in VS Code)。
既定では、14日間動きのないセッションは自動でArchived sessionsに移ります。開いているもの、未読のもの、グループに入っているものは対象外です。期間はarchiveInactiveSessions設定で1、2、7、14日から選ぶか、オフにできます(v2.1.265以降)。アーカイブしたセッションは、Archived sessionsを開いてUnarchive sessionを押すと戻せます。
複数の会話を並行して進めたいときは、コマンドパレットの「Open in New Tab」または「Open in New Window」を使います。それぞれの会話が自分の履歴とコンテキストを持つので、別のタスクを並べて進められます。タブのSparkアイコンに付く小さな色つきの点は状態を示し、青は許可リクエストが待っていること、オレンジはタブが隠れている間にClaudeが作業を終えたことを表します。
セッションが増えてきたら、アクティビティバーのセッション一覧で、関連するセッションを名前つきのグループにまとめられます(v2.1.229以降)。セッションを右クリックしてグループを作る、既存のグループに移す、グループから外す、といった操作ができ、1つのセッションが入れるグループは1つだけです。グループはワークスペースのフォルダごとに保存され、同じフォルダを開いたウィンドウに表示されます。一覧を絞り込むには、Activeのトグルと、ステータスのフィルタ(Needs input、Working、Completed、Open、Closed)が使えます。
クラウドセッションの再開も用意されています。claude.aiのサブスクリプションでサインインしている場合に限り、Session historyのダイアログのWebタブから、claude.ai側のセッションを選んでローカルで続けられます。Anthropic Consoleでのサインインでは使えません。再開するときは会話履歴のコピーがダウンロードされるだけで、変更はclaude.aiには同期されない、と公式ページに書かれています。クラウド側の使い方はClaude Code Web版の使い方、再開コマンドの考え方はセッション管理の記事が参考になります。
1つ注意したいのが、同じ会話を2か所で開いたときの扱いです。ターミナルのclaudeや別のVS Codeウィンドウなど、別のプロセスで開いている会話を開こうとすると、プロンプトボックスの代わりに「This conversation is still open somewhere else」という趣旨の通知が表示されます。ここで続けるには、もう一方の場所で会話を閉じてからOpen here anywayを押します。閉じずに押すと、会話が両方で開いた状態になり、メッセージが混ざる可能性があると公式ページは述べています。
拡張機能とCLIの違い|どちらを使うかの判断
拡張機能とCLIの違いとは、同じClaude Codeでも、拡張機能はグラフィカルなパネル、CLIはターミナルで動き、使えるコマンドやスキルの範囲が異なるという点です。
公式ページは、Claude CodeがVS Code拡張機能(グラフィカルパネル)とCLI(ターミナルのコマンドライン)の両方で提供されており、一部の機能はCLIでしか使えないと説明しています。CLI専用の機能が必要なときは、VS Codeの統合ターミナルでclaudeを実行します。比較表は次のとおりです。
| 機能 | CLI | VS Code拡張機能 |
|---|---|---|
| コマンドとスキル | すべて | 一部(/を入力して使えるものを確認) |
| MCPサーバーの設定 | 可能 | 可能(チャットパネルの/mcpで追加・管理) |
| チェックポイント | 可能 | 可能 |
!のBashショートカット |
可能 | 不可 |
| タブ補完 | 可能 | 不可 |
この表は公式: Use Claude Code in VS Codeの比較表と同じ内容です。拡張機能でも使える機能の一つがチェックポイントで、Claudeのファイル編集を追跡し、以前の状態に巻き戻せます。メッセージの上にマウスを置くと巻き戻しボタンが出て、3つから選びます。Fork conversation from hereはコードの変更を残したまま新しい会話の枝を作ります。Rewind code to hereは会話履歴を保ったままファイルの変更をその時点に戻します。Fork conversation and rewind codeは新しい枝を作ってファイルも戻します。詳細と制限は公式のCheckpointingのページにあり、コマンド側の使い方は/rewindの使い方で整理しています。
拡張機能とCLIは、同じ会話履歴を共有します。拡張機能で始めた会話をCLIで続けるには、ターミナルでclaude --resumeを実行し、対話式の一覧から会話を選びます。ただし、拡張機能をインストールしてもclaudeはシェルのPATHに追加されません。拡張機能が持つCLIはチャットパネル専用の非公開のコピーで、ターミナルでclaudeと打つには、別にスタンドアロンのCLIをインストールします。一度インストールすれば、claude mcp addやclaude --resumeなど、公式ページにあるコマンドは任意のターミナルで動きます。
VS Codeの外部ターミナルでCLIを使っている場合は、Claude Codeの中で/ideを実行するとVS Codeに接続できます。統合ターミナルでclaudeを動かすと、差分の表示や診断情報の共有といったIDE連携が自動で働く、とも書かれています。パネルが好みでなければ、設定のuseTerminalをオンにして、CLIのような画面で拡張機能を使う方法もあります。
主な設定とショートカット|拡張機能の挙動を整える
拡張機能の設定とは、VS CodeのExtensions → Claude Codeにある拡張機能固有の設定と、CLIと共有される~/.claude/settings.jsonの2種類を指します。
公式ページは、設定を2種類に分けています。1つ目は拡張機能の設定で、拡張機能のVS Code内での挙動を決めます。Cmd+,(Mac)またはCtrl+,(Windows/Linux)で設定を開き、Extensions → Claude Codeに進みます。/からGeneral config…を選んでも開けます。2つ目は~/.claude/settings.jsonのClaude Code設定で、拡張機能とCLIで共有され、許可するコマンド、環境変数、フック、MCPサーバーなどに使います。さらに、settings.jsonに"$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json"を追加すると、VS Code上で自動補完と入力の検証が働く、と案内されています(公式: Use Claude Code in VS Code)。
拡張機能の設定のうち、使う機会が多いものを抜き出すと次のとおりです。既定値と説明は公式ページの表に沿っています。
| 設定 | 既定値 | 説明 |
|---|---|---|
useTerminal |
false | グラフィカルパネルの代わりにターミナルモードで起動する |
initialPermissionMode |
未設定 | 新しい会話の承認プロンプトの扱い。default、plan、acceptEdits、bypassPermissionsから選ぶ |
preferredLocation |
panel | Claudeを開く場所。sidebar(右側)またはpanel(新しいタブ) |
autosave |
true | Claudeがファイルを読み書きする前に自動保存する |
attachOpenFile |
true | 開いているファイルをメッセージに添える。オフなら選択テキストだけ |
useCtrlEnterToSend |
false | Enterの代わりにCtrl/Cmd+Enterで送信する |
enableNewConversationShortcut |
false | Cmd/Ctrl+Nで新しい会話を始められるようにする |
respectGitIgnore |
true | .gitignoreのパターンをファイル検索と選択コンテキストから除外する |
disableLoginPrompt |
false | 認証プロンプトを省略する(サードパーティプロバイダ向け) |
claudeProcessWrapper |
未設定 | Claudeプロセスの起動に使う実行ファイル |
表のうち、initialPermissionModeは、VS Codeがユーザー設定の値を読み、ワークスペースの値は無視する、と公式ページに書かれています。autosaveは、Claudeがファイルを読み書きする前にファイルを自動保存する設定です。保存のタイミングを自分で決めたい場合は、この設定を確認してください。
ショートカットは、コマンドパレットで「Claude Code」と入力すると、利用できるコマンドの一覧が出ます。公式ページが挙げる主なものは次のとおりです。(公式: Use Claude Code in VS Code)
| コマンド | ショートカット | 説明 |
|---|---|---|
| Focus Input | Cmd+Esc / Ctrl+Esc |
エディタとClaudeの間でフォーカスを切り替える |
| Open in New Tab | Cmd+Shift+Esc / Ctrl+Shift+Esc |
新しい会話をエディタのタブで開く |
| Insert @-Mention Reference | Option+K / Alt+K |
現在のファイルと選択範囲への参照を挿入する(エディタにフォーカスがあるとき) |
| New Conversation | Cmd+N / Ctrl+N |
新しい会話を始める。Claudeにフォーカスがあり、enableNewConversationShortcutがtrueのとき |
| Reopen Closed Session | Cmd+Shift+T / Ctrl+Shift+T |
最後に閉じたClaudeのセッションタブを開き直す |
| Toggle Focus view | Ctrl+Option+F / Ctrl+Alt+F |
ツールの動きの表示を隠す、または表示する(v2.1.221以降) |
一部のショートカットは、どのパネルにフォーカスがあるかで動作が変わります。カーソルがコードファイルにあるときはエディタ、ClaudeのプロンプトボックスにあるときはClaudeにフォーカスがあり、Cmd+EscまたはCtrl+Escで切り替えます。ほかにも、開いたパネルは好きな場所へドラッグして置き直せ、右側のセカンダリサイドバーに置けば、コードを書きながらClaudeを表示したままにできます。CLAUDE.mdの編集は、コマンドメニューのInstructionsから開けます(v2.1.274以降)。CLAUDE.mdの書き方はCLAUDE.mdの書き方、出力の見た目を変える方法は出力スタイルの使い方で詳しく扱っています。
うまく動かないときの確認先|アイコン・ショートカット・応答なし
トラブル時の確認先とは、拡張機能が入らない、Sparkアイコンが出ない、ショートカットが効かない、応答が返らないといった症状ごとに、公式ページが示している確認項目のことです。
公式ページの「Fix common issues」の節は、症状ごとに確認項目を挙げています。まとめると次の表のようになります。(公式: Use Claude Code in VS Code)
| 症状 | 公式ページが挙げる確認項目 |
|---|---|
| 拡張機能が入らない | VS Codeが1.94.0以降か、VS Codeに拡張機能のインストール権限があるか、VS Code Marketplaceから直接入れてみる |
| Sparkアイコンが見えない | ファイルを開く、VS Codeのバージョンを確認する、Developer: Reload Windowを実行する、ほかのAI拡張機能を一時的に無効にする、ワークスペースの信頼を確認する |
Cmd+Escが効かない(macOS) |
システムのGame Overlayのショートカットを解除するか、拡張機能のFocus inputに別のキーを割り当てる |
| Claudeが応答しない | インターネット接続を確認する、新しい会話を始める、ターミナルでclaudeを実行して詳しいエラーを見る |
Sparkアイコンについて補足します。エディタツールバーのアイコンは、ファイルを開いているときに右上に出ます。フォルダだけ開いている状態では表示されません。ワークスペースの信頼についても、拡張機能は制限モード(Restricted Mode)では動かない、と公式ページにあります。アイコンが見つからなくても、ステータスバーの✻ Claude Codeやコマンドパレットから開けます(公式: Use Claude Code in VS Code)。
Cmd+Escが効かない件は、macOS Tahoe以降でシステムのGame Overlayのショートカットが既定でCmd+Escに割り当てられていて、VS Codeに届く前にキー入力を横取りするためです。解消するには、システム設定でキーボード、キーボードショートカット、ゲームコントローラの順に進み、Game Overlayのチェックを外します。または、VS Codeのキーボードショートカットエディタ(Cmd+K Cmd+S)でClaude Code: Focus inputを検索して、別のキーを割り当てます。
Claudeが応答しないときに、CLIを試す手順が入っているのは、ターミナルのほうが詳しいエラーメッセージを得やすいためです。それでも解決しなければ、エラーの詳細を添えて、公式のGitHubのIssuesに報告するよう案内されています。拡張機能をアンインストールしたいときは、Extensionsビューで「Claude Code」を検索してUninstallを押します。統合ターミナルでclaudeを実行していると拡張機能が自動で再インストールされるため、避けたい場合は/configのAuto-install IDE extensionをオフにするか、autoInstallIdeExtensionをfalseにします。
安全面で知っておきたいこと|自動編集と信頼できないコード
拡張機能の安全面の注意とは、自動編集の権限を許可した状態では、VS Codeが自動で実行する設定ファイルをClaudeが書き換えられる点と、選択範囲の扱いに注意が要る点のことです。
公式ページの「Security and privacy」の節は、まずコードの扱いについて、Claude Codeは支援のためにコードを処理するが、モデルの学習には使わない、と述べています。ただし、別の公式ページであるData and privacyには、Free、Pro、Maxの個人アカウントは設定がオンのとき、Claude Codeの利用データも新しいモデルの学習に使われる場合があり、Team、Enterprise、APIなどの商用利用は別の扱いになると書かれています。自分のアカウントの扱いは、次のページで確認してください。データの扱いとログのオプトアウトの詳細は、Data and privacyのページを参照するよう案内されています。
そのうえで、自動編集の権限を有効にしていると、Claude Codeがsettings.jsonやtasks.jsonのような、VS Codeが自動で実行することのある設定ファイルを変更できる、と注意されています。信頼できないコードを扱うときのリスクを下げる方法として、公式ページは3つを挙げています。信頼できないワークスペースではVS Codeの制限モード(Restricted Mode)を有効にすること、編集にはEdit automaticallyやAutoではなくManualモードを使うこと、変更を受け入れる前に丁寧に確認することです(公式: Use Claude Code in VS Code)。
もう1つ、拡張機能が動いている間は、ローカルのMCPサーバー(名前はide)が起動し、CLIが自動で接続します。これは、CLIがVS Codeのネイティブな差分ビューアで差分を開く、現在の選択を読む、Jupyterノートブックでセルを実行するといった連携に使われます。このサーバーは設定するものがないため、/mcpの一覧には出ません。モデルから見えるツールは2つで、1つはVS CodeのProblemsパネルのエラーや警告を返す診断の取得(読み取り専用)、もう1つはJupyterのカーネルでPythonコードを実行するものです。後者は、実行のたびにセルがノートブックに挿入され、ExecuteかCancelを選ぶ確認が出るため、黙って実行されることはない、と書かれています。
.envのような機密ファイルを渡したくないときは、そのパスに対するReadの拒否ルールを追加します。一致する拒否ルールがあれば、選択したテキストも、開いているファイルの通知も、Claudeに届かなくなります。なお公式ページは、gitを使う作業の節で、Claudeを独立したworktreeで始める方法にも触れています。作業場所を分けて試したい場合は、worktreeで並列作業を分ける手順も参考になります。
よくある質問(FAQ)
- Q1. VS Code拡張機能を使うにはAPIキーが必要ですか。
- 公式ページでは、有料のClaudeサブスクリプション(Pro、Max、Team、Enterprise)またはClaude Consoleアカウントで使え、APIキーは不要と説明されています。初めてパネルを開いたときに、ブラウザでサインインします。詳しくは公式: Use Claude Code in VS Codeを確認してください。
- Q2. 拡張機能を入れれば、ターミナルでclaudeコマンドも使えますか。
- 使えません。拡張機能はチャットパネル用のCLIのコピーを同梱しますが、シェルのPATHには追加されません。ターミナルで
claudeを実行するには、別にスタンドアロンのCLIをインストールします。 - Q3. Sparkアイコンが表示されないときはどうすればよいですか。
- エディタツールバーのSparkアイコンは、ファイルを開いているときだけ表示されます。ファイルを開く、VS Codeが1.94.0以降か確認する、Developer: Reload Windowを実行する、ほかのAI拡張機能を一時的に無効にする、ワークスペースの信頼を確認する、の順に試します。ステータスバーの✻ Claude Codeからも開けます。
- Q4. CLIで始めた会話を、拡張機能で続けられますか。
- 公式ページは、拡張機能とCLIが同じ会話履歴を共有すると説明しています。パネル上部のSession historyから会話を選んで再開できます。同じ会話が別のプロセスで開いている場合は、閉じてからOpen here anywayを押す案内が出ます。
- Q5. 選択したコードをClaudeに見せたくないファイルがあります。
- files.excludeやsearch.excludeに一致するファイル、gitで無視されるファイルは、チャットパネルでは選択テキストが渡らず、渡るのはパスまでです。ただし統合ターミナルのCLIでは渡るため、避けたいファイルには
Readの拒否ルールを追加します。 - Q6. 拡張機能でCLIのすべてのコマンドが使えますか。
- 使えません。公式の比較表では、コマンドとスキルは拡張機能では一部で、
!のBashショートカットとタブ補完は拡張機能では使えません。CLI専用の機能が必要な場合は、統合ターミナルでclaudeを実行します。 - Q7. 拡張機能をアンインストールするにはどうしますか。
- Extensionsビューで「Claude Code」を検索してUninstallを押します。統合ターミナルで
claudeを実行していると自動で再インストールされるため、避けたい場合は/configのAuto-install IDE extensionをオフにします。手順は公式: Use Claude Code in VS Codeにあります。
まとめ|パネルの基本操作から押さえる
Claude CodeのVS Code拡張機能は、VS Code 1.94.0以降と、有料のClaudeサブスクリプションまたはClaude Consoleアカウントがあれば使い始められます。Extensionsビューで「Claude Code」を検索してインストールし、エディタツールバーのSparkアイコンからパネルを開いてサインインします。選択したコードは自動でClaudeに見え、Option+KまたはAlt+Kで行番号つきの@メンションを挿入できます。
変更の確認は、Manualモードでは差分ビューで行い、権限モードはAuto、Manual、Plan、Edit automaticallyから選べます。会話はSession historyから再開でき、CLIと履歴を共有します。ただしコマンドやスキルは拡張機能では一部で、ターミナルでclaudeを使うには別にスタンドアロンのCLIが必要です。うまく動かないときは、アイコン、ショートカット、応答の3つに分けて、公式ページの確認項目から順に試します。
最初の一歩としては、まずManualモードで、選択したコードについて質問するところから始めてみてください。慣れてきたら、Planモードで計画を確認してから変更を任せる、/usageで使用量を見る、といった形で範囲を広げられます。内容は公式ドキュメントの更新で変わる場合があるため、実際の作業の前に公式ページで最新の記述を確認してください。
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