Claude CodeのVS Code拡張の使い方|インストールと基本操作

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📅 公開日: 2026年10月11日🔄 最終更新: 2026年10月8日

ターミナルでClaude Codeを使っていると、「コードを見ながら指示したい」「変更点を差分で確かめたい」と感じる場面が出てきます。そのための入り口として、公式ドキュメントにはVS Code向けの拡張機能が用意されています。拡張はClaude Codeにグラフィカルな画面を与え、エディタの中で会話し、提案された変更を横並びの差分で確認できるようにするものです(Use Claude Code in VS Code)。

結論から言うと、拡張の使い方は「入れる」「開く」「選択範囲を渡す」「差分を見て承認する」の4手順で足ります。インストールは拡張機能ビューで「Claude Code」を検索してInstallを押すだけで、サインインはブラウザで完了します。本記事では、公式ドキュメントで確認できた手順・設定名・ショートカットだけを使い、CLIとの違いやつまずきやすい点まで順に整理します。途中に出てくる例は、読み方を示すための「仮の例」です。

目次

VS Code拡張とは|エディタの中で使うClaude Codeの画面

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VS Code拡張とは、Claude CodeをVS Codeの内側で動かし、チャット形式の画面と差分表示でコードの相談から変更の確認までを済ませるための公式の拡張機能のことです。

公式ドキュメントでは、この拡張を「VS CodeでClaude Codeを使うための推奨される方法」と位置づけています。拡張を使うと、Claudeの計画を承認前に確認して編集できること、編集を自動で受け入れる設定にできること、選択した行範囲を付けてファイルを@メンションできること、会話履歴をたどれること、複数の会話をタブやウィンドウに分けて開けることが挙げられています。

ターミナルのCLIと同じClaude Codeが動いているため、設定ファイルや会話履歴は共有されます。違うのは操作する場所です。CLIは黒い画面にキーボードだけで指示を出し、拡張はエディタに開いているファイルと並べて会話します。どちらが優れているというより、手元の作業に合わせて選ぶ関係です。

観点 拡張で得意なこと 向いている場面
文脈の渡し方 選択した行を自動で認識し、@ファイル名#開始行-終了行の形で参照を挿入できる 特定の関数や数行についての質問
変更の確認 編集前後を横並びの差分で見て、承認・却下を選べる 変更内容を1つずつ見極めたい作業
計画の確認 プランをMarkdown文書として開き、インラインコメントで修正を伝えられる 実装前に方針をそろえたい作業
会話の管理 タブ・ウィンドウ・グループで複数の会話を並べられる 並行して別々の作業を進める場面

この表は、公式ドキュメントの冒頭と「Get started」「Use the prompt box」の記述を要約したものです。以降のH2では、この4つの観点を操作の順番に沿って掘り下げます。

インストール前に確認すること|VS Codeのバージョンとアカウント

インストール前の確認とは、拡張が動くVS Codeのバージョンと、サインインに使うアカウントの種類をあらかじめ満たしているか見ておく作業のことです。

公式ドキュメントが挙げる前提は2つです。1つ目はVS Code 1.94.0以降であること、2つ目はAnthropicのアカウントを持っていることです。アカウントは、有料のClaudeサブスクリプション(Pro、Max、Team、Enterprise)かClaude Consoleアカウントのどちらかで、APIキーは不要とされています。Amazon BedrockやGoogle Cloudなどの外部プロバイダー経由で使う場合は、別の設定手順が用意されています。

もう1つ押さえたいのが、拡張が自分専用のCLIの複製を内蔵している点です。チャット画面はその複製で動くため、拡張だけを入れた状態でも画面からは使えます。一方で、VS Codeの内蔵ターミナルでclaudeと打つには、別途「単体のCLI」のインストールが必要です。拡張はclaudeコマンドをPATHに追加しません。単体CLIの入れ方は、公式のセットアップページに手順があります(Advanced setup)。

確認項目 基準 見る場所
VS Codeのバージョン 1.94.0以降 メニューのHelp、About
アカウント 有料のClaudeプランまたはClaude Console 契約中のプラン
APIキー 不要(サインインで認証する) 設定は不要
ターミナルでclaudeを打つ予定 単体CLIのインストールが別途必要 公式のセットアップページ

仮の例です。社内の共有PCでVS Codeを使っていて、バージョンが古いかもしれない場合は、先にHelpのAboutでバージョンを見ます。1.94.0より古ければ、拡張を入れる前にVS Codeを更新するのが先です。アカウントについては、料金や上限の考え方をClaude料金プラン比較|Free・Pro・Maxの違いと選び方で先に確認しておくと、どのプランで拡張を使うかを決めやすくなります。

拡張機能のインストール手順|Extensionsビューで検索してInstall

拡張機能のインストールとは、VS Codeの拡張機能ビューから「Claude Code」を探してInstallを押し、エディタに公式拡張を追加する操作のことです。

公式ドキュメントが示す手順は次のとおりです。VS Codeで拡張機能ビューを開くには、MacならCmd+Shift+X、Windows・LinuxならCtrl+Shift+Xを押します。検索ボックスに「Claude Code」と入力し、公式の拡張を見つけてInstallをクリックします。拡張の識別子はanthropic.claude-codeです。

ブラウザからインストールしたい場合は、ドキュメント上のリンクから直接インストールを始められます。VS Code用に加えて、Cursor用のリンクも用意されています。VS Codeから派生した別のエディタでは、そのエディタの拡張機能ビューで「Claude Code」を検索するか、Open VSXレジストリから入れる方法が案内されています。エディタ側で拡張を入れられない場合は、CLIをインストールして内蔵ターミナルでclaudeを実行すれば、CLIはどのターミナルでも動くとされています。

インストールしても表示が出ないときの対処も公式に書かれています。VS Codeを再起動するか、コマンドパレットから「Developer: Reload Window」を実行します。なお、拡張のバージョン番号は、拡張が内蔵しているClaude Codeのバージョンと同じ番号です。たとえば「Claude Code v2.1.286以降が必要」と書かれた機能は、拡張のバージョンが2.1.286以降であれば使えます。拡張機能ビューで自分のバージョンを確かめられます。

方法 操作 使いどころ
拡張機能ビューから Cmd+Shift+X / Ctrl+Shift+Xで開き、「Claude Code」を検索してInstall VS Codeで普通に入れるとき
公式ドキュメントのリンクから VS Code用またはCursor用のインストールリンクを開く ブラウザから直接始めたいとき
Open VSXから レジストリで拡張を探して導入する VS Codeの派生エディタを使うとき
拡張が入らないエディタ CLIを入れて内蔵ターミナルでclaudeを実行する 拡張を使えない環境

CLIの入れ方は、公式のセットアップで案内されています。macOSやLinuxではインストールスクリプトを実行する方法のほか、Homebrewのcaskで入れる方法も示されています(Advanced setup)。拡張だけで始めて、あとからCLIを足しても構いません。CLIの全体像はClaude Codeの使い方の全体像にまとめています。

パネルの開き方とサインイン|Sparkアイコンから始める

パネルを開いてサインインするとは、Claude Codeの画面をVS Codeに呼び出し、初回だけブラウザで認可を済ませて使える状態にする手順のことです。

パネルを開く最短の方法は、エディタ右上のツールバーにあるSparkアイコンをクリックすることです。このアイコンは、ファイルを開いているときだけ表示されます。ほかにも開き方が公式に示されています。

開き方 操作 補足
エディタツールバー 右上のSparkアイコンをクリック ファイルを開いているときだけ表示
アクティビティバー 左サイドバーのSparkアイコンでセッション一覧を開く このアイコンは常に表示される
コマンドパレット Cmd+Shift+P / Ctrl+Shift+Pで「Claude Code」と入力し、「Open in New Tab」などを選ぶ 新しいタブで会話を始められる
ステータスバー 右下の「✻ Claude Code」をクリック ファイルを開いていなくても使える

初めてパネルを開くとサインイン画面が出ます。Sign inをクリックし、ブラウザで認可を完了します。後から「Not logged in · Please run /login」と表示された場合は、サインイン画面が自動で開き直るとされています。出てこないときは、コマンドパレットの「Developer: Reload Window」で再読み込みします。

つまずきやすいのが環境変数です。シェルにANTHROPIC_API_KEYを設定しているのにサインイン画面が出る場合、VS Codeがシェルの環境を引き継げていない可能性があります。公式は、ターミナルからcode .でVS Codeを起動して環境変数を引き継がせるか、Claudeアカウントでサインインする方法を案内しています。サインイン後には「Learn Claude Code」のチェックリストが出て、各項目のShow meを押すと案内に沿って試せます。不要なら×で閉じられ、再表示したいときはVS Codeの設定にあるHide Onboardingのチェックを外します。

仮の例です。ファイルを開かずにVS Codeを起動した直後は、ツールバーにSparkアイコンが出ません。この場合は、右下のステータスバーにある「✻ Claude Code」から開けばよいので、慌てて設定を探す必要はありません。

最初のプロンプトを送る|選択範囲と@メンションで文脈を渡す

選択範囲と@メンションで文脈を渡すとは、エディタで選んだ行やファイルの参照をプロンプトに添えて、Claudeにどのコードの話かを正確に伝える方法のことです。

拡張では、ファイルを開いたまま質問できます。公式ドキュメントによると、エディタでテキストを選択すると、Claudeは選択した内容を自動で認識します。プロンプトボックスの下部には選択中の行数が表示されます。選択範囲をファイルの場所つきで明示したいときは、MacではOption+K、Windows・LinuxではAlt+Kを押します。すると@app.ts#5-10のような、ファイルパスと行番号の参照がプロンプトに挿入されます。

選択範囲を渡したくないときは、選択インジケータのXをクリックします。別のテキストを選ぶと、インジケータは再び現れます。また、選択がなくても、いま開いているファイル名はプロンプトボックスに表示され、Claudeにも伝わります。開いているファイルだけでなく選択テキストだけを渡したい場合は、claudeCode.attachOpenFileの設定をオフにします。この設定にはClaude Code v2.1.271以降が必要です。

ファイルやフォルダを名指しするには、@に続けて名前を入力します。あいまい検索が効くので、一部の文字だけでも候補が出ます。フォルダは末尾にスラッシュを付けて指定します。

Explain the logic in @auth
What is in @src/components/

画像を渡したいときは、クリップボードの画像をプロンプトボックスに貼り付けます。ファイルを添付するには、Shiftキーを押しながらプロンプトボックスにドラッグします。付けた添付ファイルは、×をクリックすると文脈から外せます。

仮の例です。次のように、選択範囲と質問を組み合わせます。

手順 操作 画面の変化
1 気になる関数の3行をドラッグして選ぶ プロンプトボックスの下に選択行数が表示される
2 Alt+K(MacはOption+K)を押す ファイルパスと行番号の参照が入力欄に入る
3 「この処理の意図を説明して」と入力して送信する Claudeが選択範囲を踏まえて答える

公式ドキュメントには、一部のファイルは選択テキストが渡らない仕様も書かれています。ワークスペース内のファイルがfiles.excludeやsearch.excludeに一致する場合、Claudeに渡るのはファイルのパスまでで、選択した文字列は渡りません。gitで無視されているファイルも、VS Codeのsearch.useIgnoreFilesと拡張のrespectGitIgnoreがどちらもオンなら同様です。これはチャット画面だけの挙動で、内蔵ターミナルでCLIを動かすときは選択テキストがそのまま送られます。守りたいファイルは、権限設定のRead拒否ルールで指定します。ルールの書き方はClaude Codeの権限設定(permissions)の使い方で解説しています。

差分表示で変更を確認する|Manualモードの承認と変更ごとの採否

差分表示での変更確認とは、Claudeが提案したファイル編集を、編集前後の横並び比較で見てから承認または却下する流れのことです。

変更の見え方は、プロンプトボックス下部の権限モードで決まります。公式ドキュメントによると、AutoまたはEdit automaticallyのモードでは、Claudeはワークスペース内のほとんどのファイルを確認なしで編集します。Manualモードでは、Claudeがファイルを編集しようとするたびに、元の内容と提案内容を横並びで表示し、許可を求めます。承認、却下、または別の指示を伝える、のどれかを選べます。

差分の中で提案内容を直接書き換えてから承認することもできます。その場合、Claudeには「あなたが変更した」ことが伝わり、ファイルが元の提案どおりだと思い込まないように配慮されます。

変更を1つずつ確かめたいときは、差分の各変更の下にあるAccept this changeとReject this changeのボタンを使います。却下するとその変更は提案内容から取り消され、承認すると確認済みの印が付きます。ファイル全体を承認または却下する操作でも、確認は完了します。変更が100か所を超える差分では、変更ごとのボタンが出ずにファイル全体で確認する形になります。変更ごとの確認にはClaude Code v2.1.275以降が必要です。

操作 やること 条件
ファイル全体を承認・却下 差分のまま承認、却下、または別の指示を伝える Manualモードで編集の許可を求められたとき
変更を1つずつ採否 各変更の下のAccept this change / Reject this changeを押す Claude Code v2.1.275以降、変更が100か所以下
カーソル位置の変更を採否 コマンドパレットで「Claude Code: Accept Change at Cursor」または「Reject Change at Cursor」を実行する Claude Code v2.1.275以降
差分の中身を直して承認 差分ビューで提案内容を編集してから承認する Claudeに編集したことが伝わる

変更ごとの採否は、エディタの右クリックメニューからもカーソル位置で実行できます。仮の例です。10か所の変更が含まれる差分で、そのうち2か所だけ意図と違うと感じたとします。2か所にReject this changeを押し、残りを承認すれば、ファイル全体を却下して指示をやり直すより手戻りが少なくなります。

いったん受け入れた変更をあとから戻したい場合は、チェックポイント機能が使えます。公式のチェックポイントのページでは、Claudeのファイル編集が追跡され、前の状態に巻き戻せると説明されています(Checkpointing)。使い方はClaude Codeの/rewind使い方|チェックポイントで巻き戻す手順で手順ごとに説明しています。

プロンプトボックスの機能|権限モード・/plan・モデルの切り替え

プロンプトボックスの機能とは、入力欄の周りに集められた権限モードの切り替え、コマンドメニュー、モデル選択、コンテキスト表示などの操作のことです。

プロンプトボックスの下部にあるモード表示をクリックすると、権限モードを切り替えられます。公式ドキュメントが挙げるモードは次のとおりです(Use Claude Code in VS Code)。

モード 挙動 使いどころ
Auto 分類器が多くの操作を確認し、毎回は尋ねない 確認の手間を減らして進めたいとき
Manual ファイル編集と大半のシェルコマンドの前に許可を求める 1つずつ見て承認したいとき
Plan やることを説明し、承認を得るまで変更しない 実装の前に方針を確認したいとき
Edit automatically 確認なしで編集を行う 編集内容をあとからまとめて見直すとき

プランモードでは、VS Codeが計画をMarkdown文書として自動で開き、インラインコメントで修正点を伝えてから実装に進めます。プロンプトボックスに/planと入力する方法もあり、これにはClaude Code v2.1.280以降が必要です。/planだけを送るとプランモードに切り替わり、すでにプランモードなら現在の計画が表示されます。/plan fix the auth bugのようにタスクを続けると、プランモードに入ってそのタスクの計画を始めます。プランモード中に/plan openと入力すると、計画ファイルがエディタで開きます。プランモード全般の考え方はClaude Codeのプランモードの使い方|/planで計画を承認する手順に詳しく書いています。

新しい会話がどのモードで始まるかについては、別のページに整理があります。権限モードのページによると、Claude Code v2.1.283以降では、ターミナルとVS Codeの対話セッションでAutoが組み込みの開始モードです。それより前のバージョンでは、Pro、Max、Teamのプランに限られます。開始モードを固定したいときは、VS Codeのユーザー設定のclaudeCode.initialPermissionModeにdefault、manual、acceptEdits、plan、bypassPermissionsのいずれかを入れます。この設定はautoを受け付けません(Choose a permission mode)。

モデルの切り替えは、コマンドメニューのSwitch model…、または入力欄下のモデル名のクリックで行います。Claude Code v2.1.284以降では、/modelと単独で入力してもピッカーが開きます。選んだモデルが強度の設定に対応していると、ピッカーにEffortの行が出ます。モデルの違いや料金は変わりやすいため、本記事では数字を書きません。選ぶときは、そのときの公式ページで確認してください。

コマンドメニューは/をクリックするか入力すると開き、ファイルの添付、モデルの切り替え、拡張思考の切り替えなどが並びます。Customizeの区画には、MCPサーバー、フック、メモリ、権限、プラグインなどの項目があります。たとえば/mcpはMCPサーバーの管理、/pluginsはプラグインの管理画面を開きます。それぞれの中身は、Claude CodeでMCPサーバーを追加する方法|スコープ別の手順やClaude Codeのプラグインの使い方|インストール・自作・配布までで扱っています。

そのほか、日常で使いやすい機能を整理します。

機能 操作 要点
改行 Shift+Enter 送信せずに入力欄で改行する
脇道の質問 /btwに続けて質問 会話に追加せず横のパネルで答えが開く(v2.1.227以降)
応答のコピー 応答にホバーしてCopy response、または/copy 直前の応答をクリップボードへ(v2.1.277以降)
コンテキスト表示 入力欄に使用量が表示される 必要に応じて自動で圧縮され、/compactでも実行できる
使用量の確認 /usage アカウントと使用状況のダイアログが開く

コンテキストの考え方はClaude Codeの/compact使い方|コンテキスト管理と自動圧縮の設定、使用量の見方はClaude Codeの使用量とコストの確認方法|/usageの見方と削減策がそれぞれ詳しい解説です。

会話の再開と複数の会話|履歴・タブ・グループの使い分け

会話の再開と複数の会話の管理とは、過去のセッションを履歴から呼び戻し、並行する作業をタブやグループに分けて整理する使い方のことです。

過去の会話は、パネル上部のSession historyボタンから開けます。キーワード検索か、時間順の一覧から選べます。選んだ会話は、それまでのやり取りを保ったまま再開されます。同じウィンドウの別タブで開いている会話を選んだ場合は、そのタブに切り替わります。新しいセッションの題名は、最初のメッセージからAIが自動で付けます。一覧の項目にホバーすると、名前の変更とアーカイブの操作が現れます。

ほかのプロセスで開いている会話を選ぶと、「この会話は別の場所でまだ開いています」という趣旨の通知が入力欄の代わりに出ます。2か所で同時に使うとメッセージが混ざるおそれがあるため、片方を閉じてからOpen here anywayを押すのが公式の案内です。既定では、14日間動きがなく、開いておらず、未読でもなく、グループにも入っていないセッションは自動でアーカイブに移ります。期間はclaudeCode.archiveInactiveSessionsで変えられ、0にすると自動アーカイブをオフにできます。自動アーカイブにはClaude Code v2.1.265以降が必要です。

VS Codeの再読み込みや再起動のあとに会話が戻るかどうかは、開いていた場所で決まります。エディタタブで開いていた会話は、タブごと戻ります。サイドバーの会話は、直近10分以内にメッセージの送受信があったときに戻り、戻らなければ履歴から再開します。中断された作業は、Claude Code v2.1.274以降では再開時にその続きから動きます。この動作はclaudeCode.continueAfterReloadで切れます。

会話を再開するときの権限モードの扱いは、セッション管理のページに表がまとまっています。VS Codeで再開する場合、計画モードで終わった会話が計画モードで戻る仕様があり、v2.1.246以降が必要です(Manage sessions)。セッション全般の操作はClaude Codeのセッション管理が参考になります。

やりたいこと 使う機能 補足
別の作業を並行する コマンドパレットの「Open in New Tab」または「Open in New Window」 会話ごとに履歴とコンテキストが分かれる
タブの状態を見分ける Sparkアイコンの小さな点の色 青は許可待ち、オレンジはタブが非表示の間に完了
関連する会話をまとめる セッションを右クリックしてグループを作成 Claude Code v2.1.229以降
一覧を絞る Activeの切り替えとフィルタ Claude Code v2.1.271以降
古い会話を戻す Archived sessionsを開いてUnarchive session 一括の復元はv2.1.277以降

仮の例です。1つのタブでは「不具合の調査」、別のタブでは「ドキュメントの整理」を進めているとします。調査のタブで許可待ちが出るとSparkアイコンに青い点が付くので、ドキュメントのタブで作業しながらでも見落としにくくなります。作業ごとにファイルとブランチを分けたいときは、Claude Codeのworktree使い方|並列作業を分ける手順の方法を併用できます。

コマンドとショートカット|コマンドパレットで「Claude Code」と打つ

コマンドとショートカットとは、拡張を操作するためにVS Codeへ登録された命令と、そのキー操作のことです。

拡張の命令は、コマンドパレット(Cmd+Shift+P / Ctrl+Shift+P)で「Claude Code」と入力すると一覧で確認できます。ショートカットの効き方は、フォーカスがどこにあるかで変わります。コードファイルにカーソルがあればエディタ、Claudeの入力欄にカーソルがあればClaudeがフォーカスされた状態です。Cmd+Esc(Windows・LinuxはCtrl+Esc)で、この2つを行き来できます。

コマンド ショートカット(Mac / Windows・Linux) 説明
Focus Input Cmd+Esc / Ctrl+Esc エディタとClaudeの間でフォーカスを切り替える
Open in New Tab Cmd+Shift+Esc / Ctrl+Shift+Esc 新しい会話をエディタタブで開く
New Conversation Cmd+N / Ctrl+N 新しい会話を始める。Claudeにフォーカスがあり、enableNewConversationShortcutがtrueのとき
Reopen Closed Session Cmd+Shift+T / Ctrl+Shift+T 最後に閉じたClaudeのセッションタブを開き直す
Insert @-Mention Reference Option+K / Alt+K 開いているファイルと選択範囲の参照を挿入する(エディタにフォーカスがあるとき)
Toggle Focus view Ctrl+Option+F / Ctrl+Alt+F ツール操作の表示を隠す・表示する(v2.1.221以降)
Open in Side Bar / Open in Terminal / Open in New Window 割り当てなし サイドバー、ターミナルモード、別ウィンドウで開く
Show Logs / Logout 割り当てなし 拡張のデバッグログの表示、サインアウト

この表は、公式ドキュメントの「VS Code commands and shortcuts」の一部を抜き出したものです。公式の表には、セッションタブの名前変更、グループへの追加、未読にする操作など、さらに多くのコマンドが載っています。すべてを覚える必要はなく、Cmd+EscとOption+Kの2つだけ使えれば、日常の操作はほぼ足ります。

注意点が1つあります。macOSのTahoe以降では、システムのGame OverlayのショートカットがCmd+Escに割り当てられていて、キー入力がVS Codeに届かないことがあります。公式は、システム設定のKeyboard、Keyboard Shortcuts、Game ControllersでGame Overlayのチェックを外す方法と、VS Codeのキーボードショートカットエディタで「Claude Code: Focus input」に別のキーを割り当てる方法を案内しています。

拡張のURLハンドラも用意されています。vscode://anthropic.claude-code/openを開くと、新しいClaude Codeのタブが開きます。promptパラメータに(URLエンコードした)文章を付ければ入力欄に事前入力され、自動では送信されません。sessionパラメータにセッションIDを渡すと、そのセッションを再開します。シェルのエイリアスやスクリプトから呼び出す用途が想定されています。

拡張とCLIの違い|どちらを使うかの判断基準

拡張とCLIの違いとは、同じClaude Codeでも、操作画面と使えるコマンド・機能の範囲が異なる点を指します。

公式ドキュメントは、機能の対応を表で示しています。コマンドとスキルはCLIならすべて使え、拡張では一部です。MCPサーバーの設定とチェックポイントは両方で使えます。一方、!によるBashのショートカットとタブ補完は、拡張では使えません。CLIにしかない機能が必要なときは、VS Codeの内蔵ターミナルでclaudeを動かします。

機能 CLI VS Code拡張
コマンドとスキル すべて 一部(/と入力すると使えるものが出る)
MCPサーバーの設定 できる できる(チャット画面の/mcpで追加・管理)
チェックポイント できる できる
!のBashショートカット できる できない
タブ補完 できる できない

拡張にはチェックポイントの巻き戻しがあり、メッセージにホバーすると巻き戻しのボタンが出ます。選べるのは3つで、Fork conversation from here(コードの変更はそのまま、この発言から会話を分岐する)、Rewind code to here(会話履歴は保ち、ファイルの変更をこの時点まで戻す)、Fork conversation and rewind code(分岐し、変更も戻す)です。

両者の行き来も簡単です。拡張とCLIは会話履歴を共有しているため、拡張で始めた会話をCLIで続けるには、ターミナルでclaude --resumeを実行します。対話式のピッカーが開き、検索して会話を選べます。外部のターミナルからVS Codeに接続したいときは、Claude Codeの中で/ideを実行します。内蔵ターミナルで動かしたCLIは、差分の表示や診断の共有といった機能をIDEと自動で連携します。

プロンプトにターミナルの出力を含めたいときは、@terminal:名前の形で参照します。名前にはターミナルのタイトルを入れます。コピー&ペーストなしで、コマンドの出力やエラー、ログをClaudeに見せられます。長く動いているコマンドやサブエージェントは、ツール呼び出しの下のRun in backgroundでバックグラウンドに移せます(v2.1.287以降)。進行中のタスクは/tasksで開くエージェントマップで確認でき、各タスクのカードから止められます。

仮の例です。普段はエディタ上で拡張を使い、長い定型作業をスクリプト化するときだけ内蔵ターミナルでCLIを動かす、という分担が考えられます。非対話で動かす方法はClaude Codeのヘッドレスモードとは|-pで非対話実行する使い方にまとめています。ブラウザ上で動くクラウド版との違いはClaude Code Web版の使い方|クラウドセッションの始め方と制限を参照してください。

設定項目と安全面|よく触る設定とRestricted Modeの考え方

設定項目と安全面とは、拡張の挙動を調整するVS Codeの設定と、信頼できないコードを扱うときの守り方を合わせて押さえる内容のことです。

公式ドキュメントによると、設定には2種類あります。1つはVS Code上の拡張設定で、拡張の振る舞いを調整します。VS Codeの設定画面(MacはCmd+,、Windows・LinuxはCtrl+,)から、拡張機能のClaude Codeを開いて変えます。もう1つは~/.claude/settings.jsonのClaude Code設定で、許可コマンド、環境変数、フック、MCPサーバーなどを扱い、拡張とCLIで共有されます。

設定名 既定値 役割
useTerminal false グラフィカルなパネルの代わりにターミナルモードで起動する
preferredLocation panel Claudeを開く場所(sidebarかpanel)
initialPermissionMode 未設定 新しい会話の開始時の権限モード
autosave true Claudeがファイルを読み書きする前に自動保存する
attachOpenFile true 開いているファイルをメッセージに付ける
useCtrlEnterToSend false 送信をEnterではCtrl/Cmd+Enterにする
respectGitIgnore true .gitignoreのパターンを検索と選択文脈から除く
archiveInactiveSessions 14 動きのないセッションを自動でアーカイブするまでの日数(0でオフ)

この表は公式の設定一覧から、日常で触りやすい項目を選んだものです(Use Claude Code in VS Code)。ほかの項目も公式の一覧にあるので、必要になったときに見直してください。settings.jsonに"$schema": "https://json.schemastore.org/claude-code-settings.json"を足すと、VS Code上で設定の自動補完と検証が使えます。CLAUDE.mdの書き方はClaude CodeのCLAUDE.md書き方|配置場所・読み込み順・運用手順が参考になります。

安全面で押さえたいのは3点です。1点目は、自動で編集を受け入れる設定のとき、Claude CodeがVS Codeの設定ファイル(settings.jsonやtasks.json)を書き換えられるという点です。VS Codeがそれらを自動実行する場合があるため、信頼できないコードを扱うときは、VS CodeのRestricted Modeを有効にし、AutoやEdit automaticallyではなくManualモードを使い、変更を丁寧に確認することが公式の案内です。2点目は、機密ファイルの扱いです。.envのようなファイルは、Read拒否ルールを追加すると、選択テキストも開いているファイルの通知もClaudeに渡りません。3点目は、拡張が起動するローカルのMCPサーバー(名前はide)です。CLIが差分を開く、選択範囲を読む、Jupyterノートブックのセルを実行するために使います。/mcpの一覧には出ませんが、PreToolUseフックでMCPツールを許可リスト化している組織では、存在を知っておく必要があります。

このサーバーは127.0.0.1(自分のPC内)のランダムなポートで待ち受け、起動のたびに生成される認証トークンがロックファイルに書かれ、CLIがそれを示して接続します。モデルから見えるツールは2つだけで、診断情報を返すmcp__ide__getDiagnostics(読み取り専用)と、Jupyterのカーネルで実行するmcp__ide__executeCodeです。後者は、実行前に確認のクイックピックが出て、ExecuteかCancelを選ぶ仕組みになっています。権限まわりのルールづくりはClaude Codeの権限設定(permissions)の使い方も合わせて読むと整理しやすくなります。

つまずいたときの確認|アイコンが出ない・応答しない・コマンドが見つからない

つまずいたときの確認とは、拡張が表示されない、反応しない、期待したコマンドが動かないといった症状を、公式が示す順番で切り分ける作業のことです。

症状別に、公式ドキュメントにある確認手順を整理します。

症状 確認すること 次の一手
拡張が入らない VS Codeが1.94.0以降か、拡張を入れる権限があるか VS Code Marketplaceから直接インストールを試す
Sparkアイコンが見えない ファイルを開いているか(フォルダだけでは出ない) Reload Window、他のAI拡張の一時無効化、ワークスペースの信頼設定の確認
Claudeが応答しない インターネット接続 新しい会話を始める。ターミナルでclaudeを実行して詳しいエラーを見る
サインインの繰り返し・403 公式のインストールのトラブルシュート 該当する項目の手順に従う
内蔵ターミナルでclaudeが見つからない 単体CLIを入れたか セットアップページの手順でインストールする

Sparkアイコンについては、公式が5つの確認項目を挙げています。ファイルを開く、VS Codeのバージョンを確認する(Help、About)、VS Codeを再起動する、競合する他のAI拡張を一時的に無効にする、ワークスペースの信頼設定を確認する(拡張はRestricted Modeでは動きません)、の順です。アイコンが見えなくても、ステータスバーの「✻ Claude Code」やコマンドパレットから開けます。

サインインやネットワークに関するエラーは、エラーごとに公式のトラブルシュートやエラー一覧のページへ誘導されます。たとえば、サインイン後のAPI Error: 403 Request not allowedと再度のサインイン要求はインストールのトラブルシュートに、証明書のエラーとCould not locate the Claude CLI on PATHはエラー一覧のページに案内されています。拡張の症状表から該当するリンクを開き、書かれた手順に従います(Troubleshoot installation and login)。それでも解決しない場合は、公式はGitHubのissueでの報告を案内しています。

仮の例です。拡張をアンインストールしても、内蔵ターミナルでclaudeを動かすと拡張が自動で再インストールされることがあります。再インストールを止めたいときは、/configのAuto-install IDE extensionをオフにするか、autoInstallIdeExtensionをfalseにします。環境変数CLAUDE_CODE_IDE_SKIP_AUTO_INSTALLを1にする方法もあります。拡張のデータと設定をまとめて消したい場合は、OSごとに決まった保存先のフォルダを削除します。パスは公式ドキュメントの「Uninstall the extension」にあります。

よくある質問(FAQ)

Q1. VS Code拡張を使うのにAPIキーは必要ですか。
公式ドキュメントでは、APIキーは不要とされています。有料のClaudeサブスクリプション(Pro、Max、Team、Enterprise)かClaude Consoleアカウントでサインインして使います。最初にパネルを開いたときのサインイン画面で、ブラウザから認可を完了させます。
Q2. 拡張を入れれば、ターミナルのclaudeコマンドも使えますか。
使えません。拡張は自分専用のCLIの複製を内蔵していてチャット画面はそれで動きますが、claudeをPATHには追加しません。内蔵ターミナルでclaudeと打ちたい場合は、公式のセットアップに従って単体のCLIを別に入れます。Advanced setupに手順があります。
Q3. 選択した行をClaudeに渡すにはどうすればよいですか。
エディタでテキストを選ぶだけで、Claudeは選択内容を認識します。ファイルパスと行番号を明示したい場合は、Option+K(Windows・LinuxはAlt+K)で@app.ts#5-10の形の参照を入力欄に挿入します。渡したくないときは、選択インジケータの×を押します。
Q4. Claudeが出した変更を、1か所ずつ採用や却下できますか。
できます。差分の各変更の下にあるAccept this changeとReject this changeで1つずつ決められます。ただしClaude Code v2.1.275以降が必要で、変更が100か所を超える差分では、変更ごとのボタンは出ません。
Q5. Sparkアイコンが表示されないのはなぜですか。
エディタツールバーのアイコンは、ファイルを開いているときだけ表示されます。フォルダだけを開いている状態では出ません。ファイルを開き、VS Codeのバージョンが1.94.0以降であることを確認し、それでも出なければReload Windowを試します。ステータスバーの「✻ Claude Code」からは、ファイルがなくても開けます。
Q6. 拡張で始めた会話をCLIで続けられますか。
続けられます。拡張とCLIは会話履歴を共有しているので、ターミナルでclaude --resumeを実行し、ピッカーで該当の会話を選びます。会話が別の場所で開かれているときは、片方を閉じてから再開する方法が公式に案内されています。
Q7. 拡張のどの機能がCLIでしか使えませんか。
公式の対応表では、コマンドとスキルは拡張では一部だけが使え、!のBashショートカットとタブ補完は拡張では使えません。これらが必要な作業は、VS Codeの内蔵ターミナルでCLIを動かすと、同じ画面のまま進められます。

まとめ|入れて、開いて、選択を渡し、差分で確認する

VS Code拡張の使い方は、拡張機能ビューで「Claude Code」を検索してInstallを押し、ファイルを開いてSparkアイコン(または右下の「✻ Claude Code」)からパネルを開き、ブラウザでサインインする、という順で始められます。そのあとは、エディタで選んだ行にOption+K / Alt+Kで参照を付けて質問し、Manualモードの差分表示で提案を確認して承認するのが基本の流れです。

次の順で試すと、迷いにくくなります。

  1. VS Codeのバージョンが1.94.0以降であることと、サインインに使うアカウントを確認する
  2. 拡張を入れてパネルを開き、サインインを済ませる
  3. 小さなファイルで、選択範囲を付けた質問を1回送ってみる
  4. Manualモードで編集を提案させ、差分を見て承認と却下を試す
  5. 慣れたら、/plan、履歴からの再開、複数タブへと広げる

拡張にない機能が必要になったら、内蔵ターミナルでCLIを使えばよく、会話は共有されます。個々の機能を深めたい場合は、権限設定、プラグイン、セッション管理の各記事へ進んでください。

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この記事を書いた人

株式会社S.Line 代表取締役。偏差値39から起業し、AIとSNSの活用で「普通の人」が成果を出す方法を発信。

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