Anthropicは2026年9月22日に、新しいClaude 5.5ファミリーの第1弾として「Claude Opus 5.5」を公開しました。結論から言うと、Opus 5.5は長時間のエージェント型コーディングや知識業務に向く上位モデルで、公式のモデル一覧は、どのモデルを使うか迷ったら、ほとんどの用途でまずOpus 5.5から始めるよう案内しています。API料金は100万トークンあたり、入力$4・出力$20(USD、確認日2026年10月12日)で、前世代のOpus 5より入力・出力とも2割安い設定です(Claude Opus 5.5のモデルページ、Anthropicの発表ページ)。
この記事では、Opus 5.5の位置づけ、仕様、API料金とキャッシュ・Batch・高速モードの単価、Sonnet 5.5・Haiku 5.5・Fable 5.1との比較、claude.aiのプランごとの提供状況、そしてOpus 5から移すときに確認する変更点を、公式ページの記載だけを根拠に整理します。小型モデルの詳細はClaude Haiku 5.5を扱った記事、Sonnet 5.5の仕様はClaude Sonnet 5.5を扱った記事、Fable 5.1はClaude Fable 5.1を扱った記事に分けてあるため、ここではOpus 5.5を主役に、他モデルとの違いは使い分けに必要な範囲に絞ります。
この記事の確認日は2026年10月12日です。モデルの仕様・料金・プラン別の提供状況は公式ページで更新されることがあるため、導入前には本文中の公式リンクで最新の表記を見直してください。「仮の例」と書いた数字や案件は、読み方を示すために公式の単価から四則演算で作った計算例や架空の想定であり、公式が示した実測値ではありません。
Claude Opus 5.5とは|9月22日公開のClaude 5.5ファミリー第1弾
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Claude Opus 5.5は、Anthropicが2026年9月22日に公開した、長時間のエージェント型コーディングと知識業務向けのモデルで、モデルIDはclaude-opus-5-5、Claude 5.5ファミリーの最初のモデルです。
Anthropicのリリースノートは、2026年9月22日の項目でOpus 5.5を、新しいClaude 5.5ファミリーの最初のモデルとして紹介しています。ほとんどの作業でClaude Fable 5.1と同じ水準で動き、運用コストはOpus 5より4割少ないという説明です(Claudeのリリースノート、確認日2026年10月12日)。続くSonnet 5.5は9月28日、Haiku 5.5は10月7日の項目で公開が告げられており、同じ5.5世代の上位から下位までが10月初旬までに出そろった形です。
公式のモデル一覧は、Opus 5.5の役割を長時間のエージェント型コーディングと知識業務向けと書き、迷ったときの起点にも指定しています。難しい推論や長期のエージェント作業が必要な場合、またはOpus 5.5を高いeffortで試しても自分の評価に届かない場合に、Fable 5.1を使うという順番です(Claudeのモデル一覧)。つまりOpus 5.5は「最上位の特別枠」ではなく、「まず試す標準の主力」として置かれています。
発表ページは、Opus 5.5の進歩を性能、安全性、コストと速度、コミュニケーションの4点で説明しています。コストと速度では、Opus 5より出力の生成が3割以上速いと書かれています。一方で、ベンチマークの差は能力が高い領域では実際の違いを測る目安として弱くなっているため、Fable 5.1との実際の差は表の点数が示すより小さいという注記も同じ発表ページにあります。点数だけでFable 5.1との優劣を決めず、自分の作業で試す前提で読むのが公式の姿勢です。
仕様一覧|1Mコンテキスト・最大出力128K・モデルID
Claude Opus 5.5の主な仕様は、コンテキストウィンドウ1Mトークン、最大出力128Kトークン、入力はテキストと画像、出力はテキスト、思考は常時有効のアダプティブ、既定のeffortはmediumです。
次の表は、Opus 5.5のモデルページの仕様欄(Claude Opus 5.5のモデルページ)を、確認日2026年10月12日時点で日本語にまとめたものです。料金は次の章で扱うため含めていません。
| 項目 | 公式ページの記載内容 |
|---|---|
| モデルID(Claude API) | claude-opus-5-5 |
| モデルID(Amazon Bedrock) | anthropic.claude-opus-5-5 |
| モデルID(Google Cloud・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS) | いずれも claude-opus-5-5 |
| コンテキストウィンドウ | 1Mトークン |
| 最大出力 | 128Kトークン(Message Batches APIではベータヘッダー付きで300Kトークンまで) |
| 入力と出力 | テキストと画像を入力、テキストを出力 |
| 思考(Thinking) | アダプティブで常時有効。オフにはできず、深さはeffortで調整 |
| 既定のeffort | medium |
| 知識の期限 | 信頼できる知識の期限、学習データの期限ともに2026年6月 |
| 状態と公開日 | 提供中(最新)、2026年9月22日公開 |
| 提供終了の目安 | 2027年9月22日より前にはならない |
表のうち読み違えやすいのは、思考とeffortの関係です。Opus 5.5では思考が常に有効なので、以前のモデルのように「思考を止めて速く安く動かす」設定は使えません。代わりに、考える量と速度とコストをeffortで調整します。既定がmediumである点も、Opus 5の既定がhighだったことと異なります(Claude Platform Docsのeffortのページ)。この違いは移行の章で具体的に扱います。
提供先は、Claude API、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWSです。発表ページは、Opus 5.5がAmazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureを含むすべてのプラットフォームで利用できると説明しています。ただし後述する高速モードのように、Claude API限定の機能もあるため、機能ごとの提供先は各機能のページで確認してください。
API料金|入力$4・出力$20と、キャッシュ・Batch・高速モードの単価
Claude Opus 5.5のAPI料金は100万トークンあたり、入力$4・出力$20(USD)で、キャッシュ読み込みは$0.20、Batch APIは入力・出力とも50%割引、高速モードは入力$8・出力$40です。
次の表は、モデルページと詳細料金ページの記載をまとめたものです(モデルページ、API料金の詳細ページ、通貨は米ドル、単位は100万トークンあたり、確認日2026年10月12日)。
| 課金の種類 | 単価(100万トークンあたり、USD) | 補足 |
|---|---|---|
| 入力トークン | $4 | 標準の入力単価 |
| 出力トークン | $20 | 標準の出力単価 |
| キャッシュ書き込み(5分保持) | $5 | 最初にキャッシュへ保存するときの単価 |
| キャッシュ書き込み(1時間保持) | $8 | 保持時間を延ばした場合の単価 |
| キャッシュ読み込み | $0.20 | 基本の入力単価の0.05倍 |
| Batch API | 入力$2・出力$10 | 入力・出力とも50%割引 |
| 高速モード(研究プレビュー) | 入力$8・出力$40 | Claude APIのみ。標準の2倍の単価 |
この表の数字を読むときの注意が3つあります。第一に、キャッシュは書き込みと読み込みの単価が違います。読み込みの$0.20は入力の$4よりかなり安い一方、書き込みの$5は入力より高いので、同じ前提文を何度も使う長い作業ほど読み込み側の効果が大きくなります。公式の詳細料金ページは、キャッシュの読み込みは基本の入力単価の0.1倍が標準で、Opus 5.5とSonnet 5.5では0.05倍だと説明しています。
第二に、高速モードは研究プレビューで、Claude APIのみの提供です。Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWSでは使えません(Claude Opus 5.5の変更点ページ)。Batch APIとも併用できません。発表ページは、最大で2.5倍の速度と案内しているので、速さを買うための追加費用だと理解してください。第三に、米国内だけで推論する設定を選ぶと、全トークン区分の単価が1.1倍になります(API料金の詳細ページ)。これらの倍率は、Batchの割引や高速モードの単価と重ねて適用されると詳細ページに書かれています。
claude.aiやClaude Codeの月額プランは、API料金とは別体系です。API料金が使った分だけの従量課金であるのに対し、月額プランは使用上限の中で使う形で、上限の扱いはプランごとに違います。プランについては後の章でまとめます。
Opus 5からの価格差|発表ページが示す2割安と6割安の中身
Opus 5.5の入力・出力単価はOpus 5より2割安く、キャッシュ読み込みは6割安で、公式は一般的な作業で運用コストがOpus 5より4割少なくなると説明していますが、これは公式のテストに基づく数字で、自分の費用を保証するものではありません。
発表ページには、Opus 5.5とOpus 5の100万トークンあたりの単価を並べた表があります(Anthropicの発表ページ、USD、確認日2026年10月12日)。次の表はその内容を日本語にしたものです。
| 課金の種類 | Opus 5.5 | Opus 5 | Opus 5.5の差 |
|---|---|---|---|
| 入力トークン | $4 | $5 | $1安い(2割安) |
| 出力トークン | $20 | $25 | $5安い(2割安) |
| キャッシュ書き込み(5分保持) | $5 | $6.25 | $1.25安い |
| キャッシュ読み込み | $0.20 | $0.50 | $0.30安い(6割安) |
表の最後の列は、公式の単価をそのまま引き算した値です。公式が「4割安」と言っているのは単価だけの差ではありません。発表ページは、単価が下がったうえに、1つの作業に使うトークン量も減るので、典型的な作業の合計で4割安くなると説明しています。つまり、単価で2割、トークンの使い方で追加の差が出るという構造です。同じ作業を同じ回数こなしても、思考の量や出力の長さが変わるため、4割という数字を自分の請求にそのまま当てはめるのは避けてください。
この「トークン量が減る」前提は、effortの既定が変わったことと関係します。Opus 5.5の既定はmediumで、Opus 5はhighでした。effortを指定しない呼び出しは、移行後に1段階低い設定で動くことになります。費用だけを見ると得ですが、品質の面では自分の評価で確かめる必要があります。一方、変更点ページは、同じeffortでもOpus 5.5のほうが1ターンで考える量が多い傾向があり、特にxhighとmaxで目立つと書いています。つまり「effortの段を同じに揃えれば費用も同じ」とは限りません(Claude Opus 5.5の変更点ページ)。
Opus 4.8以前の旧世代からの整理は、Opus 4.8から現行のOpus 5.5へ読み替える点をまとめた記事と、Opus 4.8の競合比較を現行モデルの視点で整理した記事にあります。この記事ではOpus 5との差までを扱います。
4モデルの比較|Fable 5.1・Opus 5.5・Sonnet 5.5・Haiku 5.5
現行の4モデルは、公式のモデル一覧では上位のFable 5.1、主力のOpus 5.5、速度と知能のバランスのSonnet 5.5、大量・低遅延のHaiku 5.5という役割で、API単価はこの順に低くなります。
次の表は、モデル一覧(Claudeのモデル一覧)の比較表を、確認日2026年10月12日時点で日本語にまとめたものです。料金は100万トークンあたりのUSDで、料金の詳細はClaudeの料金ページでも確認できます。
| 項目 | Fable 5.1 | Opus 5.5 | Sonnet 5.5 | Haiku 5.5 |
|---|---|---|---|---|
| 公式の役割 | 難しい推論と長期のエージェント作業 | 長時間のエージェント型コーディングと知識業務 | 速度と知能の組み合わせ | 分類・抽出・ルーティングなど大量・低遅延の作業 |
| 遅延の相対評価 | 遅め | 中程度 | 速い | 最速 |
| 入力単価 | $10 | $4 | $2 | $0.10から |
| 出力単価 | $50 | $20 | $10 | $0.50から |
| モデルID(Claude API) | claude-fable-5-1 |
claude-opus-5-5 |
claude-sonnet-5-5 |
claude-haiku-5-5 |
| 既定のeffort | high | medium | high | medium |
| コンテキスト・最大出力 | 1M・128K | 1M・128K | 1M・128K | 1M・128K |
| 提供終了の目安 | 2027年9月1日より前にはならない | 2027年9月22日より前にはならない | 2027年9月28日より前にはならない | 2027年10月7日より前にはならない |
この表から分かる点は2つです。1つ目は、4モデルのコンテキストと最大出力が同じだという点です。長い資料を読ませたいから上位モデルが必要、という理由にはなりません。違いはおもに、推論の深さ、速度、単価、effortの既定にあります。2つ目は、Haikuの「から」の意味です。Haiku 5.5の入力$0.10・出力$0.50は、プロンプトが10万トークン以下の場合の単価で、10万トークンを超えると入力$0.50・出力$2.50になります(Claudeの料金ページ)。詳しくはHaiku 5.5の記事にまとめています。
単価の比は、Opus 5.5を基準にするとFable 5.1が入力・出力とも2.5倍、Sonnet 5.5が半分です。この倍率は公式の単価を割り算しただけの値で、性能や費用対効果の比ではありません。同じ作業でも、モデルごとにやり直しの回数や使うトークン量が変わるので、単価の比と最終的な費用の比は一致しません。この点は、次の試算の章で仮の例を使って扱います。
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料金の試算|仮の例で見る1リクエストの費用とキャッシュの効果
料金の試算は、1リクエストの入力トークン数と出力トークン数を仮に置き、公式の100万トークンあたりの単価を掛けて求めます。ここでの数字は計算の見本であり、実測の費用ではありません。
仮の例として、1回のリクエストで入力が2万トークン、出力が3千トークンかかる作業を考えます。単価は公式の標準料金(Claudeの料金ページ、USD、100万トークンあたり、確認日2026年10月12日)を使い、入力の費用は「入力トークン数÷100万×入力単価」、出力の費用は「出力トークン数÷100万×出力単価」で計算します。たとえばOpus 5.5の入力は、20,000÷1,000,000×$4で$0.08、出力は3,000÷1,000,000×$20で$0.06、合計$0.14です。
| モデル | 入力の費用 | 出力の費用 | 合計(1リクエスト) | 1,000リクエスト分 |
|---|---|---|---|---|
| Fable 5.1($10/$50) | $0.20 | $0.15 | $0.35 | $350 |
| Opus 5.5($4/$20) | $0.08 | $0.06 | $0.14 | $140 |
| Sonnet 5.5($2/$10) | $0.04 | $0.03 | $0.07 | $70 |
| Haiku 5.5(10万トークン以下、$0.10/$0.50) | $0.002 | $0.0015 | $0.0035 | $3.5 |
| Opus 5(参考、$5/$25) | $0.10 | $0.075 | $0.175 | $175 |
この仮の例では、同じトークン数でOpus 5.5はFable 5.1の4割、Sonnet 5.5の2倍の費用になります。ただし実際には、安いモデルで品質が足りずにやり直すと、そのぶん費用が上乗せされます。たとえば仮にSonnet 5.5の成功率が低く、1回の作業を平均で2回試すことになるなら、費用は$0.14となりOpus 5.5と並びます。この成功率は仮定であり、公式の値ではありません。大切なのは、単価の安さだけでなく「やり直しを含めた1件あたりの費用」で比べる考え方です。
続いて、キャッシュの効果を同じ前提で計算します。入力2万トークンのうち1万5千トークンが毎回同じ前提文で、キャッシュから読み込めると仮定します(Opus 5.5のキャッシュ可能な最小のプロンプト長は512トークンなので、この長さなら条件を満たします。Claude Opus 5.5のモデルページ)。最初のリクエストは、1万5千トークンのキャッシュ書き込み(標準の保持時間で100万トークンあたり$5)が$0.075、残り5千トークンの通常入力が$0.02、出力が$0.06で、合計$0.155です。それ以降のリクエストは、キャッシュ読み込み(100万トークンあたり$0.20)が$0.003、通常入力が$0.02、出力が$0.06で、合計$0.083に下がります。
$0.14と$0.083の差は、単価の高い入力部分を、読み込み単価の安い区分に置き換えたことで生まれます。出力の$0.06は変わらないので、出力が長い作業ではキャッシュの割合は小さくなります。さらにBatch APIを使えるなら、入力・出力とも50%割引なので、同じ試算の標準料金(1リクエスト$0.14)は$0.07になります。ただしBatchは非同期処理向けで、すぐに結果が必要な作業には向きません。高速モードを使う場合は、同じ試算で入力$0.16・出力$0.12の合計$0.28となり、標準の2倍の費用です。
月額プランで使う場合は、この計算は当てはまりません。claude.aiやClaude Codeの費用は月額のプランで決まり、使える量は上限で管理されるため、「1リクエストいくら」という見方は、APIで自分のアプリを動かすときの考え方です。Claude Codeの使用量やコストの確認方法は、Claude Codeの使用量とコストの確認方法をまとめた記事を参照してください。
使い分けの判断軸|どのモデルから始めるか
モデル選びの判断軸は、失敗したときのやり直しの重さ、1回の作業の長さ、処理する量、待てる時間の4つで、公式の案内はまずOpus 5.5から始め、足りなければFable 5.1へ、量が多いならSonnet 5.5やHaiku 5.5へ分けるという順番です。
公式のモデル一覧が示す起点は、ほとんどの用途でOpus 5.5です(Claudeのモデル一覧)。ここから先の分け方は、公式の役割説明を次の4つの問いに置き換えると整理できます。この問いは公式の文言を自分の判断に使うための整理であり、公式がこの4問を示しているわけではありません。
| 判断軸 | 問いの立て方 | 傾く先(公式の役割説明に沿った読み方) |
|---|---|---|
| やり直しの重さ | 失敗したとき、人がやり直す手間は大きいか | 大きいならOpus 5.5以上。軽いならSonnet 5.5やHaiku 5.5 |
| 作業の長さ | 1つの作業が、複数の手順をまたぐ長い流れか | 長いエージェント作業ならOpus 5.5、さらに難しければFable 5.1 |
| 処理する量 | 同じ種類の処理を大量に繰り返すか | 量が多ければSonnet 5.5、分類・抽出ならHaiku 5.5 |
| 待てる時間 | 人が画面の前で待つか、バックグラウンドで流せるか | 待てないなら速いモデルか高速モード、待てるならBatch |
Opus 5.5から始めて、足りないと判断する基準は「自分の評価で届かない」ことです。公式の案内も、Opus 5.5を高いeffortで試してもなお評価に届かない場合に、はじめてFable 5.1を使うとしています。先にFable 5.1を選ぶ理由は、公式の案内にはありません。逆に、Opus 5.5で十分な品質が出ているなら、Sonnet 5.5へ下げて費用が半分になるかを、同じ評価で試す価値があります。
両者の関係で注意したいのは、Haiku 5.5とSonnet 5.5を「Opus 5.5の代わり」として全面的に置き換える考え方です。Haiku 5.5の発表ページは、複雑なエージェント型コーディングではSonnet 5.5とOpus 5.5が引き続きよい選択で、Haiku 5.5は範囲の狭い大量作業に向くと説明しています。大きなモデルが計画を立て、小さなモデルが短い作業を大量にこなすという分担が、公式の描く使い方です。その分担のうち、計画を立てる側にOpus 5.5を置くのが、価格と性能の釣り合いで自然な選択になります。
モデル選びを含む、Claudeの料金プランとモデルの全体像は、Claudeの料金・モデル・始め方を解説した記事にまとめています。個別のモデルを深く比べる前に、全体の地図を見たい場合に役立ちます。
claude.aiのプラン別|Opusが使えるプランの確認
claude.aiでは、料金ページのモデルと使用量の表で、Opusの行はFreeが対象外、Pro・Max・Team・Enterpriseが対象となっており、利用できるモデルはプランで決まります。
次の表は、Claudeの料金ページ(Claudeの料金ページ)にあるモデルと使用量の表のうち、Opus・Sonnet・Haikuの行を抜き出したものです。確認日は2026年10月12日で、この表の行は「Opus」「Sonnet」「Haiku」というモデル系列の単位で、Opus 5.5という版までは書かれていません。版ごとの提供状況は、お使いの画面で確認してください。
| プラン | Opus | Sonnet | Haiku |
|---|---|---|---|
| Free | 対象外 | 対象 | 対象 |
| Pro | 対象 | 対象 | 対象 |
| Max(5倍・20倍) | 対象 | 対象 | 対象 |
| Team | 対象 | 対象 | 対象 |
| Enterprise(セルフ式・営業経由) | 対象 | 対象 | 対象 |
同じ料金ページには、プランの価格も書かれています(USD、確認日2026年10月12日)。Freeは$0、Proは年払い割引で月あたり$17(先払いで$200)、月払いなら$20、Maxは月$100からです。Teamは席の種類や支払い方法で価格が違い、Enterpriseは席の価格にAPI単価での使用料が加わります。各プランには、一定時間ごとのセッション枠と、有料プランでは週ごとの上限があり、会話の長さや使うモデルによって使える量が変わるため、固定のメッセージ数はないと料金ページは説明しています。
Opus 5.5の公開に合わせて、発表ページは、Pro、Max、Team、席課金型Enterpriseのセッション単位の利用上限を引き上げること、そして購読者向けにレート制限のリセットを保存して好きなときに使えるようにしたことを書いています。具体的な上限の値は発表ページにも料金ページにも載っていないため、自分のアカウントで使える量は、設定画面の使用量の表示で確認するのが手堅い方法です。
Pro以上のプランでOpusが使える一方で、料金ページは、使える量が会話の長さのほか、選ぶモデルや機能にも左右されると述べています。使用量が気になる場合は、日常の作業をSonnet 5.5に任せ、難しい作業だけOpus 5.5に切り替える運用が考えられます。この運用は、公式が推奨しているわけではなく、使用量の仕組みから導ける一つの選択肢です。
Opus 5から移すときの確認点|エラーになる変更と静かに変わる挙動
Opus 5.5へ移すときは、思考のオフ指定、tool_choiceの強制、思考ブロックの扱い、旧コンピューター操作ツールの4点が400エラーなどの破壊的変更になり、effortの既定値と中間テキストの返り方はエラーなしで変わります。
公式の変更点ページ(Claude Opus 5.5の変更点ページ)と移行ガイド(Claude Opus 5.5の移行ガイド)によれば、Opus 5で動いているコードに影響する破壊的変更は4つあります。次の表はその内容と対処をまとめたもので、確認日は2026年10月12日です。
| 変更 | Opus 5.5での挙動 | 対処(公式ページの案内) |
|---|---|---|
| 思考をオフにできない | 思考を無効にする指定や手動の予算指定は400エラー | thinkingの指定を外すか、アダプティブにし、effortで深さを調整 |
| tool_choiceの強制が不可 | anyや特定ツール名の指定は400エラー | autoにして、スキーマが必要ならstrict指定や構造化出力を使う |
| 思考ブロックがモデルと会話に結びつく | 他のモデルへ会話を移すと、前の推論が引き継がれない場合がある | 会話は追記のみにし、指示やツールの変更は途中のシステムメッセージで行う |
| 旧コンピューター操作ツールを受け付けない | Claude APIとGoogle Cloudでは、computer_20251124ツールは400エラー | computer_toolset_20260801のツールセットへ移る。Amazon Bedrockは従来のまま動く |
エラーにならずに変わる挙動も押さえてください。1つ目はeffortの既定値で、指定を省略した呼び出しがhighからmediumの動作になります。2つ目は、ツール呼び出しの合間にモデルが書く短い進捗メモが、本文のテキストではなく思考ブロックで返る点です。既定の表示設定では、この思考ブロックの中身が空になるため、進捗メモをユーザーへ流しているアプリは、エラーなしでツール呼び出しの合間が無言になります。移行ガイドには、中身を受け取るための表示設定が書かれています。
3つ目は安全対策で、生物学の安全分類器がサイバーセキュリティの分類器に加わっています。拒否された応答はHTTP 200で返り、停止理由に拒否が入り、その分野の詳細が付きます。公式は、拒否を処理して別のモデルで再試行する仕組み(サーバー側のフォールバック、SDKのミドルウェア、自前の再試行)を案内しています。拒否が請求対象になるかは拒否の種類によって決まり、レート制限には数えられるため、重要な処理では拒否の扱いを先に設計しておく必要があります。
これらは主にAPIを自分のコードから呼ぶ場合の話で、claude.aiで使う限りは意識する必要がありません。ただし、Claude Codeや外部ツールが内部でAPIを呼んでいる場合は、そのツール側の対応状況に左右されます。設定の確認を含め、Claude Codeの全体像はClaude Codeの使い方を初心者向けにまとめた記事から確認できます。
導入前の確認手順|公式ページを見る順番と仮の例のモデル選定メモ
導入前の確認は、モデルページで仕様と単価、変更点ページで破壊的変更、料金ページでプラン別の提供状況の順に見て、自分の用途ごとに最初のモデルと見直し条件を1枚のメモに残すと迷いにくくなります。
確認の順番は次のとおりです。まず、Opus 5.5のモデルページで、モデルID、コンテキスト、最大出力、単価、提供先、提供終了の目安を確認します(Claude Opus 5.5のモデルページ)。次に、変更点ページで、自分のコードや設定が破壊的変更に当たるかを確認します。月額プランで使う場合は、料金ページでプラン別の提供状況を確認します。最後に、使用量の表示で、自分のアカウントで実際に使える量を見ます。いずれのページも更新されることがあるので、確認日をメモに残しておくと、あとで差が出たときに原因を追えます。
次に、選んだ結果を残すメモの見本です。以下は、読み方を示すための仮の例で、実在の案件や実測の結果ではありません。「見直し条件」の欄は、自分の評価で品質が足りない、または費用が想定を超えた、といった条件を書いておくための欄です。
| 仮の案件 | 最初のモデル | 選んだ理由(公式の役割説明に沿う) | 見直し条件 |
|---|---|---|---|
| 複数ファイルにまたがるコード修正の補助 | Opus 5.5 | 長時間のエージェント型コーディング向けという役割に合う | 評価で届かなければFable 5.1をeffort高めで試す |
| 問い合わせメールの種類分け | Haiku 5.5 | 分類・ルーティングなど大量・低遅延の作業向けという役割に合う | 分類の誤りが評価で許容を超えたらSonnet 5.5へ |
| 社内向けの調査レポート作成 | Opus 5.5 | 知識業務向けという役割に合う。手戻りの手間が大きい | 費用が想定を超えたらSonnet 5.5で同じ評価を試す |
| 毎回同じ前提文を使う定型の要約 | Sonnet 5.5 | 速度と知能のバランス。キャッシュ読み込みで前提文の費用を抑えられる | 要約の品質が足りなければOpus 5.5へ |
この見本のポイントは、選んだ理由を公式の役割説明に結びつけ、見直しの条件を最初から書いておく点です。メモがあれば、「なんとなく上位モデル」で費用が膨らむことも、「安いから」で品質が下がることも、判断の根拠を振り返って直せます。同じ手順で、Sonnet 5のAPI料金を確認する手順を扱ったSonnet 5のAPI料金の確認手順をまとめた記事も、料金ページの読み方の参考になります。
Haiku 4.5など旧世代の小型モデルから移る場合の比較は、Claude Haiku 4.5を扱った記事に整理しています。5.5世代の各モデルを組み合わせる場合は、この記事で上位モデルを、Haiku 5.5の記事で下位モデルを確認する流れで読むと、両端の情報がそろいます。
よくある質問(FAQ)
- Q1. Claude Opus 5.5はいつ公開されましたか。
- 2026年9月22日です。リリースノートの同日の項目と、モデルページの公開日の欄で確認できます(Claude Opus 5.5のモデルページ)。
- Q2. Opus 5.5のAPI料金はいくらですか。
- 100万トークンあたり、入力$4・出力$20(USD、確認日2026年10月12日)です。キャッシュ読み込みやBatchなどの区分は、料金の章の表にまとめました(Claudeの料金ページ)。
- Q3. Sonnet 5.5とは何が違いますか。
- 公式の役割説明では、Opus 5.5が長時間のエージェント型コーディングと知識業務向け、Sonnet 5.5が速度と知能の組み合わせです。単価はSonnet 5.5が入力・出力ともOpus 5.5の半分で、遅延は速い区分です。
- Q4. Fable 5.1の代わりにOpus 5.5を使ってよいですか。
- 公式のモデル一覧は、まずOpus 5.5から始め、評価に届かないときにFable 5.1を使う順番を案内しています。Anthropicはほとんどの作業でFable 5.1と同じ水準と説明しますが、自分の作業で試して確かめてください。
- Q5. 無料のFreeプランでOpusは使えますか。
- 料金ページのモデルと使用量の表では、OpusはFreeが対象外で、Pro以上が対象です。版ごとの提供状況は、お使いの画面で確認してください。
- Q6. Opus 5のコードのモデルIDだけを替えれば動きますか。
- 思考をオフにしている、tool_choiceで強制している、旧コンピューター操作ツールを使っている場合は、400エラーになります。該当しなくても、effortの既定が変わるため、出力の量と品質を再確認してください(Claude Opus 5.5の移行ガイド)。
- Q7. 思考をオフにして速く安く動かせますか。
- Opus 5.5では思考が常に有効で、オフにはできません。速さと費用はeffortを下げて調整します。さらに速さが必要な場合は、研究プレビューの高速モードがありますが、単価は標準の2倍で、Claude APIのみです。
- Q8. AWSやGoogle Cloudでも使えますか。
- 使えます。モデルページには、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundry、Claude Platform on AWSのモデルIDが載っています。ただし高速モードのようにClaude API限定の機能があります。
まとめ|Opus 5.5は「まず試す主力」で、足す・引くは自分の評価で決める
Claude Opus 5.5は、2026年9月22日に公開されたClaude 5.5ファミリーの第1弾で、1Mトークンのコンテキストと128Kトークンの最大出力を持ち、API料金は100万トークンあたり入力$4・出力$20(USD、確認日2026年10月12日)です。公式のモデル一覧は、ほとんどの用途でまずOpus 5.5から始め、難しい推論や長期のエージェント作業で評価に届かないときにFable 5.1を使う順番を案内しています。
導入の手順としては、まずモデルページで仕様と単価を確認し、変更点ページで自分のコードが破壊的変更に当たるかを見ます。次に、1リクエストの入出力トークン数を置いて費用を試算し、キャッシュやBatchが使えるかを考えます。そのうえで、用途ごとに最初のモデルと見直し条件を1枚のメモに残し、自分の評価で品質と費用を確かめます。月額プランで使う場合は、料金ページでOpusが対象のプランかを確認し、使用量の表示で自分の上限を見ます。この順に進めれば、単価の差を、実際の運用の判断につなげられます。
関連する記事として、5.5世代の小型モデルはClaude Haiku 5.5を扱った記事、中位モデルはClaude Sonnet 5.5を扱った記事が詳しいです。モデル選びとプランの全体像は、Claudeの料金プランの違いと選び方を比較した記事も合わせて参考にしてください。
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